カイト・カフェ

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「9月になりました」~9月のウンチク

 日本では旧暦9月を長月(ながつき)と呼び、現在でも9 月の別名として用いられます。長月の由来は「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力視されています。また、「寝覚月(ねざめつき)」の別名もあるそうです。

 英語でのSeptemberはラテン語で「第7の」を意味する「septem」に由来しています。七重奏をセプテットというのも同じ語源です。月名は紀元前2世紀の中ごろまでMarchを最初の月としていたので現在の9月が7番目の月だったのです。

 9月の行事と言えばまず「二百十日(にひゃくとうか)」。立春から数えて210日目に行われるもので、五穀の豊穣を祈る「風鎮めの祭り」や「風の盆」が各地で行われています。二百十日はちょうど稲の開花の時期に当たり、台風の多いシーズンになるのでこうした祭りが行われたのです。

 ちなみに立春から数えて220日目を「二百二十日(にひゃくはつか)」といって旧暦8月1日の「八朔(はっさく)」とともに、古くから台風に見舞われることが多い農業の厄日でした。二百十日新暦で9月1日であることが多いのですが、今年は8月31日でした。

 9月1日は防災の日。9月9日は重陽(ちょうよう)です。
 重陽は別名「菊の節句」。陰陽道では奇数を吉とし、奇数の重複を慶びます。したがって1月1日、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)とともに9月9日も祝われるのです。

 旧暦9月15日は中秋の名月です。中国では月に神が宿ると考えられ、仲秋(旧暦8月)の満月に祈りを捧げる風習がありました。これが日本に伝えられると平安貴族の間に流行し、十五夜として定着しました。

 その他、9月第1月曜日は労働者の日(アメリカ合衆国、カナダ)、9月の第3月曜日は敬老の日、9月20日から9月26日までが動物愛護週間、9月22日ごろ(今年は23日)は 秋分の日です。
パラリンピックが開かれています。オリンピックに比べるとあまりにも注目されない競技会です。ぜひとも子どもたちに話をし、心にかけるようにしてください。