「中秋と秋分」

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  昨夜の「中秋の名月」見事でしたね。
 中秋が満月になるのは今年で3年連続、しかし来年からはずれて旧暦8月16日が満月となり、次に旧暦8月15日(中秋)が満月になるのは8年後の2021年だそうです。
・・・と、この話、昨日初めて聞いて首を傾げました。なぜなら旧暦は太陰暦であって月の満ち欠けでカレンダーをつくるからです。新月は1日、満月は15日と決まっていて、中秋(旧暦8月15日)が満月にならないはずはないのです。
 でも、半可通はいけません。実際調べてみたら、次のようになっていました

   年      中秋(旧8月15日)             満月の日
2014年     9月 8日         9月 9日 (旧8月16日)
2015年     9月27日         9月28日 (旧8月16日)
2016年     9月15日         9月17日 (旧8月17日)
2017年     10月4日         10月6日 (旧8月17日)
2018年     9月24日         9月25日 (旧8月16日)
2019年     9月13日         9月14日 (旧8月16日)
2020年     10月1日         10月2日 (旧8月16日)
2021年     9月21日         9月21日 (旧8月15日)

 私は「新月は1日、満月は15日」と覚えていたのですが、実は決まっているのは「新月は1日」だけだったのです。さらに言うと「新月」は太陽と月が完全に同じ方向、つまり同一面に乗る状況で、正確に言えば一瞬なのです。

 新月から数えて14・7日目が完全な満月(太陽と月が地球を挟んで正反対の場所に来る一瞬)なので、新月(の瞬間)が1日の午前4時くらいだと満月(の瞬間)は15日の21時くらいになるのですが、新月が1日午後10時だと満月は17日の午前2時くらいになってしまうのです。

 新月の瞬間が午前4時であろうと午後10時であろうとその日一日は「ついたち」ですから、満月は15日になったり16日、あるいは17日になったりします。やはりきちんと調べないと分からないことはたくさんあります。

 来週の月曜日は秋分の日。2週連続で三連休です。
 ところで、
秋分の日は昼と夜の時間が全く同じで12時間ずつ」
 そんなふうに勉強しませんでしたか? しかしこれも間違いで、日本付近では(年による差もありますが)平均すると昼の方がおよそ14分も長いのです。

 これにはいくつか要因がありますが、ひとつには「日出は地平線に太陽が見え始めた瞬間」で、「日没は太陽が地平線に沈み切った瞬間」だからです。太陽一個分、昼の方が長く計算されます。

 もう一つは大気による光の屈折です。日出の太陽は地平線の延長上に顔を出す、2分20秒も前から見え始めています。本当は水平線のかなり下にあるのに、光が大気で屈折して地球を回り込むようにして私たちの目に入るからです。この屈折して届く太陽の光を、私たちは肉眼で見ることができます。しかし本物の太陽が上がってくるとカッと光量が増え、突然まぶしくなります。「ご来光」を拝むとき、いつも経験するアレがそれです。

 仏教では「彼岸会(ひがんえ)」。太陽が真東から昇り真西に沈むので、西方に沈む太陽を拝み、はるか彼方の西方極楽浄土(彼岸)に思いをはせ、先祖を供養する日です。