カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「7つの命を奪い、10の命を平然と傷つけたくせに、警察官に銃を向けられるとわが身ひとつの命が可愛くて、ナイフを捨てて簡単に逮捕された、惨めでみっともない、つまらない奴の話」~秋葉原事件に関して

 今回の事件に関して、特別支援の子たちの一部に深刻な影響があるのではないかと、松井先生が心配しておられます。非常に大きな衝撃としてそのまま子どもの心に残るのではないか、おウチの方でも話題にしないようお願いしておいたほうがいいのではないか、ということです。なるほどな、と思いました。

 自閉圏の子どもたちはしばしば社会を読み誤ります。
 秋葉原の事件は稀有なできごとであって、必要以上に恐れることはないし、ましてや加害の側に立ち「アイツもやったのだからオレだって」と考えていいことでもありません。しかしその辺の「ころあい」というものが、あの子たちにどの程度理解できているかは不明です。ですから万が一のことを考えると、こうした衝撃的な事件とは出会わせない方がいいかもしれないのです。心しておくべきことでしょう。

 しかし定型発達の子たちにとっても、こうした陰惨な事件の報道がよい影響を与えるとは思えません。小学校の中・低学年くらいまでは、情報を遮断しておく方が賢いやり方なのかもしれません。

 見方によれば加藤智大は「誰もやらなかったことを成し遂げた、スゴイ奴」ですが、別の見方をすれば「7つの命を奪い、10の命を平然と傷つけたくせに、警察官に銃を向けられるとわが身ひとつの命が可愛くて、ナイフを捨てて簡単に逮捕された、惨めでみっともない、つまらない奴」です。

 本当は子どもたちにそういうことを教えたいのですが、小学生にはまだ少し早いのかもしれませんね。