「親の知りたいこと」~懇談会が迫っています①

 まもなく保護者懇談会が始まります。
 参観日の学級懇談などでは手ぐすね引いて待っていても来てくれない保護者も、この日ばかりは必ず来てくれます。そこで日ごろ言いたいことを山ほど抱えてその前に立ちたいところですが、少し待ちましょう。たかが15分や20分で一年分の問題を解決しようとしても無理なのです。こちらから話したいことがあれば、普段から家庭訪問やら電話を繰り返し、気長にしつこくやればいいだけのことです。懇談会には懇談会の流儀というものがあります。

 保護者たちがまず聞きたいことは、自分の子どもの学校での全体像です。
 友だちはいるのか、イジメられてはいないか、クラスの中でどんな存在なのか、授業はしっかり受けているのか、仕事はしっかりやっているのかといったことです。
 したがって、私たちはまず、その子の全体像を簡潔にスケッチしてやらなくてはなりません。特にポイントとなるのは、クラスの中でどういう子どもかという点です。

 保護者が知りたい第2の点は、その子の抱える問題とどう取り組んだらいいのかということです。
 親は案外子どものことを分かっているのです。分かっていながら、他人(この場合は教師)から言われるのはかないませんから、そこで素直に認めなかったりする場面も見られます。しかし基本的にはよく分かっていて、その上で実は困っているのです。

 ですから私たちは、懇談会の席上で、有効で具体的な解決策を示さなければなりません。少なくとも「こんな風にやってみましょう」と提案ができなくてはなりません。
 もちろんその都度、常に適切な提案ができるとは限りませんが、堂々と、何の迷いもないふうを装って語りかけます。私たちはプロなのですから、一緒に迷っていてはいけないのです。

 私たちの提案することは、常に、基本的に、間違っていません。
 正しい時はもちろん正しいですし、多少間違っていても、保護者と一緒になって迷うよりは「筋の通った多少間違った道」の方が、子どもを育てる上では圧倒的に良いのです。

 ですから自信をもって堂々としゃべっていいのです。否、そうしなければなりません。