カイト・カフェ

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「ピカソ」~今日が誕生日の、天才に関するウンチク

 今日、10月25日はパブロ・ピカソの誕生日です(1881年)。

 史上稀に見る多作の芸術家で、生涯におよそ13500点の油絵と素描、10万点の版画、34000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作したといわれています。

 ピカソの作品は分かりにくいと言われていますが、生涯を通じて制作した作品を順を追ってみていくと、分からないながらも何となくいい感じになっていきます。私はそれを、一昨年の国立新美術館サントリー美術館「『巨匠ピカソ』展」で感じました。

 芸術作品というのはとにかく本物を見なくてはだめで、特に個人展を編年で見るとたいていの作品の良さは身をもって感じられます。ピカソの場合も長い作家生活の流れの中から「青の時代」や「ばら色の時代」そしてキュービズムへの必然性が見えてくるのです。

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 さて、ピカソはさまざまなエピソードを残した人ですが、とても女性に持てた男で生涯かたわらから女性の影が消えたことはありません。そして全生涯を通じて彼を振った女性は一人だけだといわれています(ただしこの女性との間には二人の子をもうけていますから最初から振られたわけでもありません)。フランソワーズ・ジローという名の女流画家で今年の春に東京で個人展が行われたはずです。
(右の写真は、若き日のピカソ。モテるのも分かりますね)

 ピカソの言葉で私が好きなのは、
「誰でも子供のときは芸術家であるが、問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかである」
「ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかった」
というものです。この言葉から、ピカソの目指したものの一端が分かろうというものです。

「明日描く絵が一番すばらしい」
ピカソの言葉ですが、こんなところから生涯11万点を越える作品群は生まれてきたのかもしれません。

 ところで、実は私は特にピカソが好きなわけでも、ピカソに詳しいわけでもないのです。ただピカソの本名が異常に長いことを知っていて、その知識をひけらかしたくて、ピカソの誕生日である今日、書いているだけなのです。

 その名前とは、「パブロ、ディエーゴ、ホセ、フランシスコ・デ・パウラ、ホアン・ネポムセーノ、マリーア・デ・ロス・レメディオス、クリスピーン、クリスピアーノ、デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ
寿限無 寿限無」みたいで、ちょっとすごいでしょ。

 ついでに、
 私は長いこと世界で最も長い都市名はスリランカの首都、スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(私はこれをそらで言えます)だと思っていましたが、ある日これを圧倒するとんでもなく長い都市の名があることを知りました。それはタイの首都バンコクです。
 このバンコク、正式な名称をクルンテープマハーナコーン ボーウォーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤーマハーディロック ポップノッパラット ラーチャターニーブリーロム ウドムラーチャニウェート マハーサターン アモーンピマーン アワターンサティット サッカタッティヤウィッサヌカムプラシット」といいます。
 意味は「イン神がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の卓越した宝石のような、偉大な天使の都」だそうで、これもすごいですね。