モンスターを生み出すもの

 もう少し早めにお話すればよかったのですが、ゴールデン・ウィークを挟んでガタガタしているうちに遅れてしまいました。先月の○○総会講演会の報告です。非常に有意義だったので、おりに触れてご紹介したいと思います。今朝は、「モンスターペアレントを生み出すもの」という話です。

 講師の先生によると、担任を代えろとか特定の子を追い出せといった無理難題を学校に持ち込む、いわゆるモンスター・ペアレントにはひとつの共通点があるというのです。それは何かというと、何週間も、何ヶ月も、あるいは最初からまったく、学校や担任教師についてのポジティブな情報が子どもから入っていない、ということです。「今度の先生、面白いよ」とか、「今日の授業、すごく面白くってさ」といった情報がひとつでも入っていれば違ってくるものを、ポジティブ情報がまったくない中に突然、息子がいじめられたとか、万引きをしたとか、あるいは担任から専門家に見てもらった方がいいと言われたとか、そういったネガティブ情報が飛び込むと、それだけで燃え上げってしまう、というのです。

 

 確かに、そう説明されると理解できない話ではありません。私だって自分の子に関して似たような経験をしたことがあります。担任や学校を信頼する条件がないのです。

 もうひとつ、

 担任を代えろとか特定の子を追い出せといったことが無理難題なことは、当の保護者だって十二分に知っている、知っていながらそういい続けるのは一種の暴走であって、本意ではないというのです。本当のところは「ウチの子は先生とうまくいっていません」「子どもが友だちの間で困っています」という叫びであって、そこにメスを入れていかなければいつまでも解決に向かわない、つまりこの場合、本気で向かい合い、サポートしなければならないのは子どもの方で、子どもの人間関係がうまくいけば、無理難題の方はすぐに引っ込んでしまう、と言います。

 確かに、これもその通りだと感じました。

 もちろん親がねじ込んでくるようなときは、そうとうに問題がこじれたあとである場合が少なくありません。ですから、「その子の問題を解決しろ」といってもそう簡単にできないケースがほとんどでしょう。しかし向かうべきは子ども、ということはやはり重要かと思いました。