私が最近読んだのは
マックス霧島 著「ハリウッドではみんな日本人のマネをしている」(講談社:2009)
と、櫻井孝昌 著「世界カワイイ革命〜なぜ彼女たちは『日本人になりたい』と叫ぶのか」(PHP研究所:2009)
の二冊です。
簡単に言うと、世界は今、空前の日本ブームで、ハリウッドやパリ、マドリッド・ローマといった町々に日本文化が満ちている、といった内容です。
そうした文化面で評価あるいは文化そのもののあり方は、クールジャパン(CoolJapan)またはジャパンクール(Japan Cool)と呼ばれ、世界を席巻しているようなのです。
その第一は、マンガ・アニメ・ゲームを中心としたアキバ文化。
第二に、ロリータ、ゴスロリ、かつて女子高制服に似た私服「なんちゃって制服」(というのだそうです)を中心とした原宿ファッション。
第三は、美しさと健康面で圧倒する日本食文化。
第四に、日本古来文化のうち、特に精神性や癒しを重視した側面―禅・武道・盆栽など(そうした雰囲気は「禅」という言葉で総称されます)
五番目は以前からあったハイブリット・カーを初めとするハイテク文化。
六番目に日本的組織論など、生活全体の様式、
「いま日本では何が流行ってるの?」「こんな時、日本人ならどうする?」 そんな言葉をハリウッドの映画人から投げかけられるのは、僕にとってもはや日常茶飯事だ。(中略)いまやアメリカの各業界では「日本を真似ろ」「日本に追いつけ、追い越せ」がキーワードになっているといって も大げさではないくらいの状況だ
などという部分を読んでいると、ウキウキしてきます。
「日本が世界からどれほど愛されているか、日本人は知らない」
人は年を取ると民族主義者になると言われていますが、ガチガチのナショナリストとしては非常に気分の良い読書体験でした。