カイト・カフェ

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「どんだけ〜」~現代若者言葉の憂鬱

 一昨年、娘が中学校3年生で、私がまだ単身赴任を続けていた時期のことです。

 受験生の父親として、校内テストや模試があるたびに一応「どうだった?」と聞くのですが、答えはたいていはかばかしくない口調で「ビミョー」。
 ああ「いいとも悪いともいえない」その程度だったんだろうなと思い、
「マァ、(点数はテストが)返ってこなくちゃ分からないし、次はがんばろう」
と励まして電話を切りました。
 ところが、「微妙」だったはずのテストはいつも惨憺たるもので、とても「微妙」といったものではありません。もっとも、だからといって努力しても成績の上がらない娘に「これで微妙もないもんだ」とは言えないので黙っていたのですが、とうとう最後には電話口で「がんばったのに、ビミョーだった」と言ってベソをかき始めたので、それで初めて気がついたのです。
「お前、ビミョーってどういう意味だア?」

 古くは「チョベリグ」だの「チョベリバ」だの、比較的近いところで「チョー」だの「アッシー」だの「イクない?」だの。
「ヤバイ」は私の知っているのとまったく違う使い方をするので面食らいました。
 若者の言葉に追従し始めたらキリがありません。

 最近知ったのは「どんだけ〜」
 これも用法が難しくて、娘に聞いても分からないのでネット検索したら、やはり出てきました。
 疑問形のようだが、やや平板に言う。
 元々は、一部の女子高生の間で「非難」の意味で使われていたが、広まるに連れ、驚き・感心・相槌などの意味でも使われるようになった。「すごい」「超◯◯」「とんでもない」と同様の意味。関西の「なんじゃそら」「どないやねん」にも似ているが、あまり強いツッコミではなく、共感の意味が強い。


 新宿2丁目では、やす子ママが生みの親とされる。一般的によく知られるようになったのは、TBSテレビ「リンカーン」でFUJIWARA藤本敏史が新宿2丁目に滞在した際に取り上げられことがきっかけ。その後、雨上がり決死隊宮迫博之らが連発してネタにしている。また、メイクアップ・アーティストのIKKOもよく使っている。タモリもお気に入りだとか。

 フジテレビ系ドラマ「プロポーズ大作戦」劇中でも、主演の山下智久が多用している。
 一般の女性、若い男性の間に広まり始めており、ブレイク間近か。
だそうです。
 しばらく練習してみましょう←「どんだけ〜」

 もうひとつ気になっている若者言葉は「KY」。意味は「空気、読めない」。
  『あいつ、KYだよね』といった使い方をするようです。
 ND=「人間として、どうも・・・」
  『あいつ、NDだから・・・』
 OK=温度差感じて!
  『チョット〜、おまえ、OKだろ!』(と使うのかな?)

 なんだかだんだん憂鬱になってきました。