私は社会科の教員ですから、情報のファイル化というのが日常的に重要な仕事になっています。
大昔はいわゆるスクラップブックに新聞の切抜きなどをべたべた貼っていたのですが、スクラップブックの欠点は、重要度の落ちた資料を削ることが難しい、ということです。したがって数ばかり増えて重要な資料が埋もれてしまいます。それこそスクラップ状態でした。
ところがコンピュータ時代になるとこの問題は一挙に解決。とにかく検索という必殺技がありますから、いくらでも情報が蓄積できます。ニュースは(新聞も読みますが)主にインターネットで読みますから、必要な記事はすぐにWordに張り替えてどんどんしまってしまいます。分類の必要さえほとんどありません。
ところが、それでも困るのがペーパー・ベースで来る資料です。様々な研究会や研修会・講演会で手に入るとても貴重な資料・・・これを死なせてしまうのはあまりにももったいないことです。
一時期はOCR(文書の読み取りソフト)を使っていちいちWordに移し替えたり、PDFファイルに落としたりと様々な手段で電子化を計ったのですが、どうやっても追いつきません。資料はたまっていくばかりです。そしてあきらめました。
結局やったのが写真のような製本化です。集めた資料が散逸しないように一冊の本にしてしまうのです。一冊たった380円で2冊つくりました。
ただこれだとすぐに死蔵されてしまいますから、このあとタイトルと背表紙を書き入れ、インデックスをつけます。インデックスをつけてあとで検索しやすくしておくというのが、一番大切なポイントです。またすべての資料はA4版に統一しておく(サイズの違うものはコピーで縮小したり拡大したりします)など、多少の努力と工夫が必要です。