カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「ちょっと出遅れ、三匹目のドジョウをねらう」~先生の日で儲けてみたらどうか

 一昨日はバレンタインデー (St. Valentine's Day)。この日は、世界各地で男女の愛の誓いの日とされています。もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス司教の記念日であったことに由来しているといわれますが定かではないようです。

 ヨーロッパなどでは花やケーキ、カードなどを恋人に贈る習慣があり、日本とは違い、女性から男性のみとは限りません。また、チョコレートを贈る習慣は日本だけという話もありますがそれは間違いで、実際には英語圏でもごく普通に使われるそうです。「甘く、スウィート」ということで、この菓子が選ばれたのでしょう。

 ただし、チョコレートでなければならないというような習慣を創りあげたのは、もちろん日本のお菓子業界です。
 女性から男性へというのも優れたアイデアで、これが逆だと、自作のチョコだの義理チョコだの、ましてや友チョコなどというものは発生しなかったはずです(男性の先生方、私にチョコレートを贈られることを想像してみてください)。女性に訴えたからこそ、売り上げも伸びるのです。現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどの国民的行事となっています。チョコレート業界、してやったりというところでしょう。

 ただし、この手口にはすでに前例があって「土用の丑の日にはウナギを食べよう」が平賀源内のキャッチコピーだというのは有名な話です。もちろん土用の丑とウナギの間には何の関係もありません。

 私は日本に「先生の日」というのができないのがなぜか、とても不思議です。タイにもラオスにもベトナムにもあります。韓国・アルゼンチン・ブラジルにもあります。しかし日本では議論になったことさえありません。

「先生」といったって学校の教員である必要はないので、保育園の先生も習い事のお師匠さんも、人生の師と仰ぐ先輩も、上司もみんな先生です。ですからこの「先生の日」と何か具合の良い商品をタイアップさせて、「先生の日、日ごろの感謝を込めて○○を贈ろう!!」とやれば絶対に儲かるはずなのです。
・・・という話を、昨日、3年の公民の授業中に、生徒をそそのかしておきました。

三匹目のドジョウはいるかもしれない!!

 

 私が現職中には間に合いそうもありませんが、先生に感謝する日、当然あってしかるべきと思いますが・・・。