カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「高齢者の家庭では、最新AIもボケるのか?」~ChatGPTが不快な件①

 夫婦の会話、老齢のためにこのところしばしば不全に陥る。
 アマゾンのエコードット、アレクサも年老いて反応が悪い。
 何が起こっているのか?
 そう言えば最新鋭であるはずのChatGPTも反応がおかしいのだ。
 という話。(写真:フォトAC)

【我が家のコミュニケーション不全】

 最近、妻の耳が遠くなったみたいで、何かと聞き返します。
 妻の年齢については改めて考えたこともなかったのですが、定年退職を終え、再任用期間も終えてということですから、ずいぶん齢を重ねたものです。かつては“猛妻”と呼んでもいいような強い妻でしたが、あちこちに欠陥が出てきたのかもしれません。これを「猛妻欠陥」と言います。
 あるいは妻も十分老いた、これからは老人として認め、老人として対処していかなくてはならない、ということかもしれません。こちらは「老妻認定」と言います。

 人間はそれでいいのです。ところが最近はアマゾンのスマートスピーカー「エコードット」まで年老いてきて、「アレクサ!」と声をかけても返事をしないといったことがまま起こるようになってきました。「アレクサ! テレビをつけて」とか言っても何もしないのです。腹を立てて大声で言い直すと反応しますから完全にボケたわけでもないでしょう。少々乱暴に扱いすぎたのかもしれません。機械だけに、これを「勤続疲労」と言います。

 ただ、聞こえないことを私がなじると、妻はこんなふうに言うのです。
「あなたの活舌が悪くなっているのよ!」
 そんなに年寄り扱いをしなくていいのにと思うのですが――。

 以上、コミュニケーションにおいて発信側と受信側のどちらか(あるいはその両方)に問題があると、うまく情報が伝わって行かないという話でした。
 さてこの件で、私は最近すこし苛立つ体験をしました。評判の「ChatGPT(チャット・ジー・ピー・ティ)」です。

【試してみようChatGPT】

 「ChatGPT」というのはOpenAI社が2022年11月に公開したチャットボット(*)です。公開と同時に「非常に優れた作文を瞬時に行うことができる」「これを使ってレポートを提出する学生やラブレターを書く恋人が大量に出現して、社会に混乱をきたすだろう」といった方向で、期待よりも不安をもって紹介されました。
*チャットボット・・・「チャット」と「ロボット」を組み合わせた造語で「ChatBOT」と表記されることもある。 テキストや音声を通じて、自動的に会話するプログラムのこと。

 「ChatGPT」はアプリあるいはソフトとして提供されるものではなく、ウェブ上に公開されたプログラムで、ゆくゆくは有料化されると言いますが現在は無料で使えます。

 こちらから入ると右のような画面になるので、順次E-メールアドレスや電話番号などを入力してサインアップし、あとはログインをすることで使えるようになります。
 全面英語表記ですが、下の方にある検索窓に日本語で質問文を入れれば、画面の上の方に日本語で返してくれます。内容によって返事が数秒~数十秒遅れることがありますが、少し辛抱して待つことにしましょう。それで問題ありません。

 ただし私の場合、初めてPCのGoogleChromeから検索を行った際に返信が途中で止まってしまい、その後「アプリケーション エラー: クライアント側の例外が発生しました (詳細については、ブラウザー コンソールを参照してください) 」というメッセージが出てChatGPTが利用できなくなってしまいました。
 これはChromeが利用するGoogleの翻訳機能がChatGPT上でも有効になっている場合に発生するトラブルのようで、ChatGPTのページを開いたままアドレスバーの右側にある翻訳マーク(ポインタをあてると「このページを翻訳」とポップアップが出るマーク)をクリックして、そこで出た窓からさらに縦に三並びの点(翻訳オプション)を押して表示を変え、「このサイトは翻訳しない」を選ぶといいようです。
 
 さて、実際に調べてみた方々、いかがでしょう? 苛立つようなことは起こりませんでしたか?