「先生方、時事問題どうしてる?」〜子どもに提示できない今日の政治

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(イメージはPhotoAC)

 毎週金曜日になると大きなニュースの出てくることが続いています。

 私の場合、金曜日の記事は木曜日中に書いてしまい、金・土と二日間筆を休めて日曜日にまた書き、月曜日早朝にアップする(予約投稿)というのが流れですので、金曜日のニュースは最短でも翌週月曜日にならないと表示できません。したがっていつも時期遅れで、新鮮味のない話になってしまいます。
 しかしおそらく私と同じ気持ちでホゾを噛んでいるのがテレビのワイドショウで、逆に言えば金曜日にニュースを出せば土日と冷えて、月曜日には一段衰えたニュースになる、それを見越して出す方も出しているのかもしれません。

【森友問題は終わる?】

 さて、私にとって先週金曜日一番のニュースは『国有地売却問題 文書改ざん 佐川氏、立件見送りへ 「値引き」背任も困難 大阪地検特捜部』(毎日新聞2018年4月13日 大阪朝刊)で、それによると、
 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書が改ざんされた問題で、大阪地検特捜部は、前国税庁長官の佐川宣寿氏(60)ら同省職員らの立件を見送る方針を固めた模様だ。捜査関係者が明らかにした。
のだそうです。なぜかというと、
 決裁文書から売却経緯などが削除されたが文書の趣旨は変わっておらず、特捜部は、告発状が出されている虚偽公文書作成などの容疑で刑事責任を問うことは困難との見方を強めている。

 また8億円の値引き問題にしても、
 ごみの処理による開校の遅れを理由に、学園が国に損害賠償を求める意向を伝えた▽売買契約後にごみ問題でトラブルにならないよう、国に賠償請求できない特約が盛り込まれた--などの点を重視。値引きの背景には、ごみの処理の問題や賠償請求を避ける意味合いが一定程度あったとみている。
 背任罪の成立には「自己または第三者の利益を図る目的」があったという個人の意図を立証する必要がある。だが国有地売却には同省理財局や近畿財務局の多数の職員が関わり、組織全体で判断していることも立件の障害になったとみられる。


 こうして見ると「かなり黒に近い灰色」というよりは「そうとう白に近い灰色」で、捜査権のある特捜部でできない犯罪の証明を国会でできるはずもなく、早くも立憲改進党の福山幹事長は、
「国民から見れば、森友、加計、防衛省の日報問題しかやっていないように映っている国会は、非常に不健全だ」2018.04.15朝日新聞)とか言い始め(もっとも「不健全さの原因は、すべて安倍首相と政府・与党が作った」を付け加えるのは忘れませんでした)、今治市長も職員が2015年4月に首相官邸を訪れた際の面会内容について「非公開」としたうえで、
 加計学園問題を追及する野党について「この問題に忙殺されて本当に日本は大丈夫かと思う。政局にする動きは賛同できない」とも語った。2018.04.16毎日新聞
といいます。

 注目すべきは福山幹事長や今治市長がそう言ったということではなく、こうした内容がマスメディアに載ったということです。メディアもそろそろ「もううんざり」という読者の声に寄って、幕を引く準備を始めたのかもしれません。

 北朝鮮問題はいよいよ危機の絶頂へと向かい、米中貿易戦争が賭場口まで差し掛かり、シリア問題を通して米ロが冷戦時代並みの緊張関係に陥ろうというとき、日本はいつまでも「モリカケ・日報」でいいのかと思っていたのですが、ようやく国の存亡にかかわる問題に専念できそうです。
と思っていたら――。


【やってられない】

 財務省福田淳一事務次官、あなたは何をやっておられるのですか?

 私は再来週の今頃、神聖なる我が国の国会議事堂の中で、
「あなたはほんとうにオッパイに触りたかったのですか?」
「ハイ」
 みたいなやり取りをしている悪夢のために毎晩うなされているのです。

 もっとも私なんか単なる市井の老人ですから、そんな年寄りがうなされても勘違いした妻に救急車を呼ばれる程度の被害で済みますが、たとえば学校の先生たちはこうした現状を前にして、生徒たちにどんな説明をしているのでしょう。

 私はかつて社会科の教師でした。しばしば時事問題をあつかい、新聞の切り抜きを示して解説をした上で生徒の感想を求めるような授業もしてきました。現在の先生だってきっとそうしているはずです。そうでないと学習が宙に浮いてしまいますから。

 しかし現在学校にお勤めの先生方、森友やら加計やらセクハラやら、授業をやればやるほど政治不信を植え付けそうで、“とてもではないがやってられない”といった感じではないでしょうか? どうされているのかしら? 大丈夫ですか?

【付録:それにしても分からない】

 それにしても、福田次官と財務省の強気はどこから来ているのでしょう? 
 ワイドショウでは、「どうせ女性記者なんて名乗り出てこられないからとタカをくくっているからでしょう」とか言っていますが、モリもカケも日報も、タカをくくっていたからこんなことになっているわけで、いくら何でも財務省本庁のトップがこぞって世間を舐めているわけでもないでしょう。
 もしかしたら福田次官には本当に心当たりがないのかもしれないません。
例えば、

  1. 本業フリージャーナリスト女性が、ホステスとして近づいて録音を取った(だから福田次官はお店の女性を店外に呼び出して、言葉遊びをしているつもりだった→身に覚えがない)。

  2. ホステスさんと言葉遊びをしたのは事実。ただしホステスの言葉は全部消されて、記者めいた別の文章に取り換えられた(だから会話がかみ合わない→身に覚えがない)。

  3. 確かに女性記者もいる場でセクハラ発言をしたことはあるが、しかし2時間一緒にいて1~2回といったもので、普通は見過ごされる程度のものだった。しかし相手は記者で、録音データは何十時間分もある。その中からきわどい部分だけを抜き出して、一本の編集された。そのためとんでもない速射砲的セクハラ発言となった(しかしまとまった形では、本人に記憶がない)。

 別に福田次官の味方をするわけではありませんが、新聞記者という一番正義感の強そうな人にセクハラなんかしちゃいけないなんて子どもでもわかることですし、事後のあの強気も理解できないということで、いろいろ考えたくなる事件ではあります。