カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「腹をくくった二人の男とくくれないひとりの女、パンダと二つのレストランでア・ム・ロ!」〜今週のできごと  

 今週も一週間、さまざまなことがありました。
 いろいろ書き記したいことがあるのですが、順に追って来週回しにすると記事の新鮮さも私の意欲も失われそうなので、短く、メモ程度に、気になったことを全部書いておきたいと思います。 

【トランプは腹をくくっている】 

 水曜日のNHK「ニュースウォッチ9」は、国連におけるトランプ米大統領の演説がトップ、しかも20分以上使ってたっぷり解説していました。それに対してテレビ朝日の「報道ステーション」では3番目か4番目の扱い、しかも「横田めぐみさんについて言及してもらい、ほんとうにありがたかった」という部分のみを3分程度で報じただけでした。
  視点が違うとかくも扱いが変わるのかと、びっくりしました。私はNHKの勝ちだと思います。

 ポイントはふたつ。
 ひとつはトランプがロケットマンなどとからかって北朝鮮をボロクソに言ったこと(原稿段階で「金正恩」等おだたかな表現だったのを、トランプが「ロケットマン」にこだわって無理に入れさせた)、もうひとつは人権問題という全く彼らしくないことを語った点です(お前の口が言うのか?)。 
 横田めぐみさんのことも、そうした流れの中で語られたことで、意識不明のままアメリカに戻されて亡くなったオットー・ワームビア氏の件、クアラルンプール国際空港で暗殺された金長男の件と並んで出てきたものなのです。

  トランプは北朝鮮の人権問題についても噛みついた――つまり問題は核・ミサイルだけじゃない、人権も含むのだとハードルを上げたわけです。核やミサイルを放棄するだけではダメだ、アメリカは妥協しない、人権問題もテーマだということです。

 けんか腰で北朝鮮の首根っこを掴んで、壁に押し付けたわけです。

【安倍首相も腹をくくっている】 

 これと呼応するように昨日の安倍首相の演説も、持ち時間のほとんどを北朝鮮問題に費やし「必要なのは対話ではない。圧力だ」と主張しました。
 この「必要なのは対話ではない。圧力だ」は安倍首相がこのところ繰り返し訴えていることで、要するに日本政府の最大の懸念は問題が対話に持ち込まれ、朝鮮半島に金政権と“核ミサイル”が残ることだ、それだけは認められない、今のまま妥協されては困る、ということなのです。

  しかし出口を示さずに圧力だけを加えるのはケンカを売っているも同じですよね。そしておそらく実際にケンカを売っているのです。それでかまわないと思っています。 

 出口を設けずに圧力を加えた場合の、最善の未来は内部崩壊です。制裁と脅しに耐え切れなくなった北朝鮮の一部が、すべてを金一族の責任に被せて地下に葬り去ります。 

 次善の未来は“暴発”。
  ソウルや在韓・在日米軍に一発でも砲弾・ミサイルが発射されたらその瞬間に迎撃・破壊し、次の瞬間に北朝鮮の通信網を一発で遮断します。それが電磁パルス攻撃かシステムのハッキングか、はたまたすでに送り込んだ「戦闘命令とともに自己破壊するコンピュータ・ウィルス」かはわかりませんが、北朝鮮の頭脳と身体を切り離す斬首作戦の決行です。この場合、北朝鮮は打っても一発だけです。

 ソウルを危険に晒さぬ軍事手段があるとマティス米国防長官が言っています。信じましょう。
 そう言えば夏休みにアメリカに里帰りした在韓米軍の家族が、かなりの数、韓国に戻っていません。12月にはクリスマス休暇がありますが、その後どれくらいの家族が戻ってくるか、注目点です。

【「このハゲーッ!」の帰趨】 

 やはり豊田真由子議員というのは不思議な人です。
  総選挙が近いということで慌ただしく病院を出て支持者の前に頭を下げましたが、この状況での再選、いやそもそも立候補する可能性があると本気で考えておられるのでしょうか? 
 確かに豊田議員を送り出せば地元のため、それこそ身を粉にして東奔西走、死に物狂いで働いてくれるでしょう。しかしだからと言って「己の利益のために悪名高い豊田真由子を国会議員に選び直した」という汚名を、埼玉四区の有権者が被ってくれるはずがありません。ほかの選挙区だって同じです。なぜそれがわからないのか。
「恥をさらして生きていくことが、償いにも責任を取ることにもつながる」
とおっしゃいましたが、普通の生活人として生きてくことすらシンドイ状況だということ、誰かが教えてやらなければいけません(言っても分からないともうけど)。
 
 

【パンダの赤ちゃん生後100日】 

 体長65cm体重6kgだそうです。ちょっと大きめの人間の赤ちゃんと同じです。 
 同じと言えばまだ歩けないという点も同じで、匍匐前進みたいに這いつくばって進んでいます。可愛いですねぇ。
 ――と、しかしそこでふと思ったのですが、この子パンダ、野生動物としてはいかがなものでしょう?  生後三か月で歩けない生き物なんて、人間とパンダを除けば何がいるのか、ちょっと思いつきません。シカとかウマとかは生まれて間もなく立って歩いたように思うのですが――。

それにして生まれたときはわずか150gの超未熟児、おっぱいが終わると笹しか食べない超偏食、外見は白と黒の大きな斑模様で目立つことこの上ない。角があるわけでも鋭い牙があるでもなく、攻撃力も防御力もまるで感じられない。昼間っからグースカ眠っていたりする――。 

 適者生存を原則とする自然淘汰説は、一面で弱肉強食の意味も含みますが、パンダと人間についてはうまく当てはまらないみたいです。 
 人間は弱さを武器とした(私はそう考えます)、しかしパンダはなぜ生き延びたのか? 謎です。

 

【二つのレストラン】

 今週ニュースになった二つのレストラン。
  ひとつは「注文をまちがえる料理店」。 
 私はNHKのニュースで見たのですが、要領よくまとまったYahooニュースがあったのでリンクを張っておきます(話題の「注文をまちがえる料理店」一般公開!笑顔あふれる空間を支える仕組みとは)。
  ウェイター・ウェイトレス全員が認知症という期間限定のレストランで、お皿からベロを出したロゴの可愛いお店です。
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 よく見たら「る」がコケてますね。 
「注文したものがその通り出てきて、ホッとするやらガッカリするやら」 というお客さんの反応も面白かった。
 
 もうひとつは「ただ飯食堂」。 
 正しくは「未来食堂」という名で、東京の神保町にある普通の(普通よりおいしい?)レストランです。 
 それがなぜ「ただ飯」なのかというと、50分間、店のお手伝いをすると900円のランチメニューがただで食べられるのです。 
 これもNHKニュースで見たものですが、同じくよくまとめられたサイトがありましたのでリンクしておきます(50分働けば一食タダ!まかないが食べられる神保町「未来食堂」)。もっとも2年前の記事なので、少し様子は違っているかもしれません。

 手伝いに来る人は千差万別。ほんとうにごはんが食べたい人もいれば経営のノウハウを学ぶつもりで来ている人、参加したいだけの気持ちでやってくる人など様々です。したがって別にランチメニューはいらないやという人もいて、その人たちは「お食事券」の形で権利を譲れるようになっています。券を店の入り口に貼っておくのです。誰が使ってもいいのです。そうやって気持ちがリレーするのがうれしいみたいです。
  私も一度足を運んでみたいですね。

 「未来食堂」のサイトがありましたのでそれも貼っておきます(「未来食堂」)。

 

安室奈美恵引退!】 

 おじさんに言えることは一言。

「え!? 安室って、今でもスーパースターだったの!?」

以上。