長い一学期が終わります。おつかれさまでした。
今学期は部活で多くの成果があり、たくさんの部が県大会に臨むことができました。また修学旅行をはじめ、社会見学、登山など、大きな行事は雨に悩まされることなく、順調に行われました。すべて順風満帆という感じです。
しかし同時に、子どもの難しさを改めて感じた学期でもありました。
私は、不登校の構造はもう解明されたと思っています。そして各校に授業を持たない専任のスタッフが1〜2名いて、常に対応するようになれば大半が解決するものと思っているのです。しかしそれでもなお、そうした枠に入りきらない、対応が極端に難しい不登校がいるのも事実です。今学期は改めてそれを痛感しました。
それとは別に、コンピュータゲームという悪魔の機械はやはり対応が難しいものだと改めて考えさせられました。「男は、ゴギブリが二匹走っているだけで賭け事したがる」という言い方がありますが、PCゲームはそのつぼを良く心得ています。ド素人から熟達者まで同じソフトで遊べるというのがすごいところです。ソフトを買うたびにスキルがリセットされるのです。いくら男の子は競争が好きだといっても勉強で競おうとしない理由がそこにあります。一度差がつくとリセットすることがありません。勉強で出直しが利くのは中学校の英語くらいなもので、したが、それも近い将来、小学校英語の学力がものを言う時代になってしまいます。
それにしてもPCゲーム、あんなもの最初から渡さなければ何ということもなかったのに、なぜそれができなかったのか、その段階から考え直す必要があります。
子どもの健やかな成長を願わない親はいないはずなのに、保護者はしばしばそれと逆のことをします。「必ず勉強するからゲームを買って」と言われて要求に応えるのは、「絶対に撃たないから銃を買って」と言われて応えるのと同じです。約束は絶対に守られません。
不登校傾向のある子どもにネット接続できるコンピュータやスマホを買い与えるのは、「死になさい」と短刀を渡すようなものです。
そうしたことがなぜ分からないのか。分かった上で抵抗できないのか、そもそもそうしたこと全部がどうでもいいことなのか、何をやっても最終的には何とかなると楽観しているのか、失礼なので聞いたことはありませんが、本当は知っておくべきことでしょう。
さまざまなことがあり、さまざまに考えさせられ一学期でしたが、ここら辺で一休み。二学期への英気を養っておきたいと思います。
先生方、本当にありがとうございました。