新型コロナ感染第6波もそろそろ終焉が見えてきた。
単にニュースを見るだけでなく、数字を検討したりグラフを考えたり、
そうするだけでさまざまなものが見えてくる。
暇に任せてやれば、勉強もまた楽しいものなのにね。
という話。
単にニュースを見るだけでなく、数字を検討したりグラフを考えたり、
そうするだけでさまざまなものが見えてくる。
暇に任せてやれば、勉強もまた楽しいものなのにね。
という話。
(写真:フォトAC)
【私は世の中の常識が理解できない】
新型コロナのまん延防止等重点措置が解除されて4日目、昨日は東京都や愛知県で久しぶりに前の週の同じ曜日より感染者が増え、少し不安になってきました。
マスコミはつい最近まで、
「もはや感染は家庭内が中心。夜の繁華街での感染はほとんどないのに、このまま規制を続ける意味はあるのか」
とか盛んに主張していましたが、素人の私からすれば、
「“まん防”で繁華街の人出が抑えられたから、飲食店での感染が少なかったんじゃないの?」
という話になります。
別に私の方が正しいと主張するわけではありませんが、自分の中では常識と思っていることが世間で全く通用しないことがしばしばあって、途方に暮れることがあります。
変わっているのは私の方なのかマスコミなのか、あるいは本格的に私のボケが始まっているのか、しばらく考えてみたいと思います。
マスコミはつい最近まで、
「もはや感染は家庭内が中心。夜の繁華街での感染はほとんどないのに、このまま規制を続ける意味はあるのか」
とか盛んに主張していましたが、素人の私からすれば、
「“まん防”で繁華街の人出が抑えられたから、飲食店での感染が少なかったんじゃないの?」
という話になります。
別に私の方が正しいと主張するわけではありませんが、自分の中では常識と思っていることが世間で全く通用しないことがしばしばあって、途方に暮れることがあります。
変わっているのは私の方なのかマスコミなのか、あるいは本格的に私のボケが始まっているのか、しばらく考えてみたいと思います。
【オミクロン感染の特異性】
さて、まん防解除で再び感染拡大が始まるのかというと、これがなかなか厄介な問題です。
私は、世界的には中国・韓国・欧米諸国・イランなど、早い段階から感染拡大の始まった国について、国内的には最初に緊急事態宣言の出された12都道府県について、継続的に見てきました。
(ということは後から感染が拡大した南アフリカやロシア、インド・トルコ・ブラジル、国内では沖縄県等についてはしっかり見ていないということでもあります)
そこで最近になって気づいたのは、オミクロン株というのがひじょうに特殊なウイルスだったということです。
典型的なのが韓国です。かつてK防疫と自賛した感染対策は今や見る影もなくなり、ここのところ3週連続で世界一の感染者数(単位人口当たり)をたたき出しています。死亡者数も半端ではありません。
また先日も紹介した通り、ベトナム・シンガポール・オーストラリア・ニュージーランドなど、かつての防疫優等生が次々と一敗地にまみれ、中国ですら上海ディズニーランドの閉園など強い措置を取らざるを得なくなっています。
日本国内についていえば、ようやく第6波の終焉が視野に入って来たものの、その動きは微妙です。
私は、世界的には中国・韓国・欧米諸国・イランなど、早い段階から感染拡大の始まった国について、国内的には最初に緊急事態宣言の出された12都道府県について、継続的に見てきました。
(ということは後から感染が拡大した南アフリカやロシア、インド・トルコ・ブラジル、国内では沖縄県等についてはしっかり見ていないということでもあります)
そこで最近になって気づいたのは、オミクロン株というのがひじょうに特殊なウイルスだったということです。
典型的なのが韓国です。かつてK防疫と自賛した感染対策は今や見る影もなくなり、ここのところ3週連続で世界一の感染者数(単位人口当たり)をたたき出しています。死亡者数も半端ではありません。
また先日も紹介した通り、ベトナム・シンガポール・オーストラリア・ニュージーランドなど、かつての防疫優等生が次々と一敗地にまみれ、中国ですら上海ディズニーランドの閉園など強い措置を取らざるを得なくなっています。
日本国内についていえば、ようやく第6波の終焉が視野に入って来たものの、その動きは微妙です。
【感染グラフの非対称性と対称性】
右のグラフは今年に入ってからの全国の感染者数(直近一週間の100万人あたりの感染者)を示したものです。見た通り急激な上昇のあと、頂点を越えてからの下りは何かもたもたした感じです。
これは第1波から第5波までと全く異なる特徴で、以前は上昇が急なら下降も急、上昇がなだらかなら下降もなだらかで、だいたい左右対称なグラフになったのです。なぜ今回に限って非対称なのか?
気の緩みを原因と考える人もいますが、緩みだったら3波の時も4波の時も5波のときも盛んに言われたものです。ここには別の理由がなくてはなりません。
これは第1波から第5波までと全く異なる特徴で、以前は上昇が急なら下降も急、上昇がなだらかなら下降もなだらかで、だいたい左右対称なグラフになったのです。なぜ今回に限って非対称なのか?
気の緩みを原因と考える人もいますが、緩みだったら3波の時も4波の時も5波のときも盛んに言われたものです。ここには別の理由がなくてはなりません。
右がそれですが、感染者のグラフと違って、死亡者の場合はどうやら下降も急速で、グラフが左右対称近くになりそうなのです。つまり感染者はグダグダとなかなか下がらないのに、死亡者は急速に減りつつある――。なぞはさらに深まりました。
【オミクロン主流になって新たに加わった要素】
このなぞは設問を言い方を変えるだけで違った様相を呈します。つまり、
「死亡者数の変化はこれまでと変わりないのに、感染者数の変化は特殊なのはなぜか」
これによって考えなければならないのは感染者数の異常な変化についてだけだ、ということが分かってきます。おそらく今まで存在しなかった要素が入り込んでいるのです。
それは小中学生、あるいは未就学児の間での感染拡大です。
下のグラフは東京都からお借りしたものですが、1月11日の週以降、それまで感染者の中心にいた20~30代に代わって、10歳未満の子どもたちの感染率が急上昇していることが分かります。この層はデルタ株まではほとんど感染しないといわれ、いまも重症化することの少ない人たちです。 2月11日に感染のピークを迎えて以降、高齢者の方は3回目のワクチン接種が進んで感染者も減って来たというのに、10歳未満の子どもたちが学校や保育園で次々と感染を広げ、全体の感染者数を押し上げようとしている、それがモタモタの原因です。しかし10歳未満は死亡者数に影響を与えないので全体は順調に減少している、そう考えると分かりやすい気がします。
ですからさらに言えば、たとえ感染者数が大きく減らなかったとしても、死亡者数が十分に減ったら次の局面に向かう可能性が大いにあるわけです。
「死亡者数の変化はこれまでと変わりないのに、感染者数の変化は特殊なのはなぜか」
これによって考えなければならないのは感染者数の異常な変化についてだけだ、ということが分かってきます。おそらく今まで存在しなかった要素が入り込んでいるのです。
それは小中学生、あるいは未就学児の間での感染拡大です。
下のグラフは東京都からお借りしたものですが、1月11日の週以降、それまで感染者の中心にいた20~30代に代わって、10歳未満の子どもたちの感染率が急上昇していることが分かります。この層はデルタ株まではほとんど感染しないといわれ、いまも重症化することの少ない人たちです。 2月11日に感染のピークを迎えて以降、高齢者の方は3回目のワクチン接種が進んで感染者も減って来たというのに、10歳未満の子どもたちが学校や保育園で次々と感染を広げ、全体の感染者数を押し上げようとしている、それがモタモタの原因です。しかし10歳未満は死亡者数に影響を与えないので全体は順調に減少している、そう考えると分かりやすい気がします。
ですからさらに言えば、たとえ感染者数が大きく減らなかったとしても、死亡者数が十分に減ったら次の局面に向かう可能性が大いにあるわけです。
【数字とグラフで遊ぶ毎日】
私は年金生活者でまだ寒いために今は畑仕事もなく、けっこう暇です。そこで暇に任せてエクセル・ファイルに数字を入れ、いく種類ものグラフをつくって、ひとりであれこれ思案して遊ぶことができます。
勉強というのは本来、こんなふうに楽しみながらやるべきものなのです。そうすると知識もデータも自然と蓄積してさらに面白くなる、それに比べて子どもたちも先生も、時間に追われ少しも楽しそうではない--。
なにか間違っていますね。
勉強というのは本来、こんなふうに楽しみながらやるべきものなのです。そうすると知識もデータも自然と蓄積してさらに面白くなる、それに比べて子どもたちも先生も、時間に追われ少しも楽しそうではない--。
なにか間違っていますね。