「爽快!」

 

 日曜日は午前4時過ぎから心臓をパクパクさせ、10時16分には興奮の極みにいて、12時15分には暗澹たる気持ちでいました。もちろんワールドカップ・サッカー、コートジボアール戦です。珍しく夕方まで尾を引きました。

 私は熱烈なサッカーファンではありませんが、とてもブームに乗せられやすいのです。

 月曜日も一日気が重く、昨日も気分が悪かったのですが、9時のNHKニュースを見ているうちに気持ちが切り替わりました。コートジボアール戦の終了後、スタジアムでゴミ拾いをする日本人サポーターの姿が取り上げられ、ブラジルやイギリスのマスコミで絶賛されたというのです。

「そうだろ、そうだろ、日本人はそうなんだよな」

 そんな気持ちです。

 調べてみるとこのブログの中でも過去に2度、日本人サポーターのマナーの良さについて話しています。

 1998年のフランス大会でのことです。大量の日本人サポーターがフランスに渡ったものの、現地で渡されるはずのチケットが実際には存在せず、何千人もが路頭に迷うという事態が起こりました。競技場に入れない日本人は当局の指示に従ったまま町々を転々とし、指定された場所の大型モニターを見ながらの応援となったのです。おまけに試合も全敗ですので、最低です。

 しかしそんな状況にあっても、日本人サポーターは対戦相手へのエール、試合前後の国際交流、会場の清掃と、マナーの面で際立った姿を見せることを忘れませんでした。

 もともとJリーグ発足の当時から競技場にゴミ袋を持ち込み、試合後は清掃をして帰るのが習慣になっていましたから、フランスでも同じことができたのでしょう。

 これが、サッカー観戦は大暴れする場と心得ているヨーロッパの人々からみると異様な光景だったのです。翌日の新聞には、日本人の態度を絶賛する記事が新聞各紙に載りました。

 その新聞の見出しのひとつはこうです。

「日本人、チケットはないが、エチケットならある」

                                   (2010/6/23)

 私はこの話が好きで、子どもたちにも何度も話してきました。

 昨日のNHKニュースでは、試合後に清掃をするサポーターの習慣の源流は新潟アルビレックスにあるというような話をしていました。サッカー場の清掃という点ではその通りでしょう。しかし家を出るときからゴミ袋を持って出かける日本人という点では、さらなる源流があります。

 日本の小中学生です。

 遠足だって、登山だって、修学旅行だって、その持ち物の一覧の中には必ず「ゴミ袋」「エチケット袋」の記載があります。私が子どものころから、旅先のごみは自分で持ち帰るようになっていたのです。

 私たちや私たちの先輩や後輩の地道な努力が、今、ブラジルでも花開いて世界を驚愕させている、そう考えると何とも小気味よいものです。

 参考:日本が世界に教えていること