「ノロとの戦い」~我が家の対ウイルス内戦

 私事ですが・・・。
 一昨日の夜、息子がいつまでもだらだらしているので注意したら、「何か気持ち悪くて・・・」とか言いながら尚も態度を改めないので、私もいい加減イラついてきて速射砲みたいに罵声を浴びせ、勉強をさせて寝させました。いつもの調子です。

 ところが翌朝起きてみると、先に寝たはずの息子が居間のコタツに丸くなっていて、どうしたのかと聞くと、朝3時ごろ目を覚まして、ひどく吐いたあと胃が痛くて眠れずコタツで暖まっていたとのこと。可愛そうなことをしました。
【教訓】 きちんとした子どもを育てておかないと、病気が発見できない。

 診察の結果ノロ・ウィルスだろうということになったのですが、ノロは特別の場合を除いて検査しないので、正確なところは分かりません。検査に1万円もかかる上に、検査結果の出るころには治っているので医者もいやがるのです。

 感染すると1〜2日程度の潜伏期間の後、激しい嘔吐と吐き気・下痢が続き、熱が上がることがあります。人によっては胃が雑巾のように絞られる痛みがあるともいいます。そうした症状が1〜2日続き、あっけないほど簡単に元に戻り、3日目には元気よく登校してきたりします。後遺症もありません。基本的には絶食が最良の治療です。

 ノロ・ウィルスの最大の特徴はそのとんでもない感染力です。
 一昨年(2006年)の暮れに東京のホテルで350人余りの感染者を出した原因は、最初に廊下に広がった吐瀉物をきちんと始末しなかったため、その後乾燥して人が歩くたびに空中飛散し、それを人々が吸ったからでした。
 アルコール消毒も乾燥させてもむだです。患者の吐瀉物や便1gの中に1000万個から10億個ものウィルスがいるのですから半端ではありません。したがって吐瀉物や便の始末には最大の注意を払います。

 直接手に触れるようなことは絶対にしない。マスクをし、ゴムまたはビニル手袋を着用して始末に取り掛かる。吐瀉物などトイレットペーパーなどに浸み込ませ、丸ごと集めてビニル袋に入れ、しっかり口を結んでゴミ袋に破棄します。きれいになった部分は塩素消毒しておきます(家庭ではハイターなどの漂白剤を使います)。
 患者が触れた部分やドアノブなどは、繰り返し塩素消毒します。手洗いは繰り返し行います。そうやって家族感染や学級内感染を防ぐのです。

 私は前任校で2年連続ノロとの戦いを行いましたが、まさか3年目が我が家の中とは思いませんでした。でも、ブッシュ大統領の「テロとの戦い」よりは、ずっとマシです。