カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「七夕」~ちょっとウンチクを

 七夕は江戸時代に幕府の公式行事として認められた五節句【1/7人日(じんじつ)=七草 、3/3上巳(じょうし/じょうみ)=桃の節句端午(たんご)=菖蒲の節句 、7/7七夕(しちせき)=たなばた、9/9 重陽(ちょうよう)=菊の節句 】のひとつで、別に星祭ともいわれています。元は中国の行事であったものが奈良時代に伝わり、日本の棚織津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれました。
 棚機津女というのは、村の災厄を除いてもらうため、水辺で神の衣を織り、神の一夜妻となるため機屋で神の降臨を待つ巫女のことだそうです(古事記)。七夕(しちせき)を「たなばた」と読むのはそのためです。

 織女星はこと座のベガ、牽牛星はわし座のアルタイルです。それに白鳥座のデネブを加えると夏の大三角ができます。今夜8時ごろ、東の空を見ると北東から南東にかけて天の川が見えます。その天の川中央やや左側に首を南に向けて飛ぶ白鳥座があります。デネブはそのお尻の位置にあります。白鳥の頭の上の方でひときわ明るく光っているのが織女星(ベガ)、天の川を挟んで反対側右にあるのがアルタイルです。

 また、こんな雨の多いシーズンになぜ星祭か、という基本的な問いが浮かびますが、それはもともと七夕が旧暦の行事だったためです。旧暦の7月7日、今年の場合は7月31日にあたるそうです。