「このブログで一学期にやり残したこと」~夏休みに入る前に数えておきます 

 学校が夏休みに入るので、私も休むことにする。
 しかし一学期にやり残したことがいくつかあって、
 こんなことも調べたかった、あんな話もまとめたかった――。
 言い訳がましいが、ひとつひとつ数えてみることにした。

という話。

(写真:フォトAC)

【コロナを巡る彼我の違い】 

 長かった一学期が終わります。
 振り返れば今学期は、順調に引くかと思ったコロナ感染第6波が下げ止まってダラダラし始めた時期に始まり、第7波の天井が見えないところで終わることになります。私は第7波なんて来ないと思っていましたし、来ても小波だと考えていたので驚きもし、がっかりもしています。
 特に今回は子どもの感染状況が悪く、あちこちから悲鳴が聞こえてきます。子どもが感染すれば家庭に持ち込まれるわけで、この件はこれからも大変でしょう。ただしこの三連休の感染拡大が、夏休みのおかげで爆発的に学校に持ち込まれることなく終わりそうで、その点では少し胸をなで下ろしています。

 欧米ではすっかりコロナに対する警戒心が薄れ、ほとんど誰もマスクをつけず声も潜めず、また熱があってもPCR検査を受けないので統計的にも正しい数字が出て来ない様子。政府の発表もとぎれとぎれになっています。
 例えばイギリスがこの一週間に公表した感染者数は、1日372人だったり19万2424人だったり、39人だったり0だったり。死者数の発表は一週間でわずか1回、7月13日の864人だけであとは0です。つまり一日平均123人。
 第7波急上昇中の日本で昨日発表された死者が28人であることを考えると、イギリスはとんでもない状況にあると言っていいのにまるっきり呑気です。

 一学期が終わるに際して、やり残したことのひとつはこうした彼我の違いについて、もう少し突っ込んで調べておけばよかったということです。


【子どもの自由意思は絶対だという価値観】

 欧米の呑気な様子を見て、だから日本も規制を緩めるべきだという論議もありますが、子どもたちを見れば学校体育の時間ですらマスクを手放しません。

 教師が「熱中症が心配だから外しなさい」と言えば「強制ですか?」と迫り、「強制ではありません」と答えると黙って引き下がり、しかもマスクは外さない。ニュース番組はそんな場面を映し出したあとでMCが「なかなか習慣化したものを元に戻すのは難しいですね」などと呑気に締めくくりますが、私は強烈な違和感に苦しんでいます。
 今や命にかかわる問題でも子どもの拙い判断力に任せ、教師は口出ししてはいけない、強制は好ましくないと、学校もテレビ局スタッフも当然のことのように考えて問題にしない、そういう時代になったと思うからです。(
 子どもの自由意思は絶対で、危険なことをしていても、指摘こそすれやめさせてはいけない、それが当たり前とは!

 子どもの意思によって物事が決まるということは、結果についても責任を取らせるということです。しかしこの国では万が一その子が熱中症のために死んでも、責任はマスクを外させなかった教師と学校がとることになっています。先ほどのニュースを発信したテレビ局も、自分たちが見逃がした事実を忘れて、学校を追及するに違いありません。そんなことでいいのか――。
 これが一学期中にまとめ損なった話題の二つ目です。
*「マスクをするもしないも児童生徒本人の自由であって、教師が関わるとロクなことがない」と思わせる事件がありました。平手打ちされた子どもは勝ち誇っていることでしょうね。

www.uhb.jp



【“20年前”が甦る不思議】

 もっと情報が出てくるまでしばらく様子を見ようと思っているうちに時間切れになってしまったこともあります。安倍元首相暗殺事件の容疑者に関わることです。

 旧統一教会への寄付によって母親が破産したのは四半世紀も前のこと、そのために容疑者が大学進学をあきらめ、困窮する兄や妹を救うために自殺して保険金を稼ごうとしたのも20年以上前、それなのに2022年の今、なぜ彼は事件を起こすことができたのか?
 私は最初、銃マニアが自作の銃の威力を確かめたくて、あるいは自分の力を誇示したくて事件を起こしたのだと思っていました。銃が先で安倍前首相が後だと考えたのです。まさか20年以上も前の恨みを晴らすために銃を作り始めただの、夢にも思いませんでした。

 有名な酒鬼薔薇事件では最後に少年が逮捕されるまで、がっしりした30歳前後の黒服の男が容疑者としてマスコミに登場し続けました。その時も私は、中学校に対する恨みを15年も持ち続けられる人間がいるのかと、眉に唾をつけていました。
 終わってみれば案の定、犯人は現役の中学生でした。普通の人間は何十年も恨みを持ち続けることなどできないのです。それなのになぜ、安倍元首相暗殺事件の容疑者はできたのか――。最近になって分かってきたこともいくつかあるのですが、これもまとめ損ないました。

 同じ事件について、マスメディアはかなり長いこと容疑者を「元自衛官」の肩書で紹介し続けました。しかし彼が自衛官だったのは、これも20年近く昔のことです。それが有効なら私の娘や息子は「元小学生」です。いや私だって「元小学生」でかまわないでしょう。
 実際には最近まで派遣社員として働いていましたし、より正確に言うなら犯行時は「無職」です。無職の犯罪者など、これまでいくらでもいたでしょう。なのになぜ今回だけは「元自衛官」なのか、これについても考えようとしているうちに終業式になってしまいました。


【夏休みに入ります】

 学校の年暦に合わせて書いているこのブログ、例年の通り今年も明日から夏休みに入ろうと思います。再開は首都の小中学校に合わせて8月24日としたいところですが、ウォーミングアップもかねて、その週の初日、8月22日を予定しています。
 ただし、これも例年のことですが、時期を逸したくない内容があったら気まぐれに更新することもありますので、ときどき覗いてみてください。
 それでは皆様(って何人いるんだ?)、よい夏をお過ごしください。