大昔、今は亡き私の父が「なんで世の中、こうも片端、英語にしなけりゃならんのだ」と怒っていましたが、最近の私がそうです。学校に入り込む外国語が多すぎてついていけません。
カウンセリングやコンピュータなど日本語に訳せないものは仕方ないにしても、「コンプライアンス」は「法令順守」ではなぜいけないのか、「説明責任」と書かずにわざわざ「アカウンタビリティ(説明責任)」と併記するのか、私にはさっぱり分かりません。そしてこれだけ面倒にしておいて「教師はコンプライアンスの意味も分からない」と言われてバカにされるのではかないません。
さてそこで、今パッと思いつく「最近学校で使われる英語20選」。何も調べずに(略語は正式な言葉に直し)、すべて説明できる先生、いたら名乗り出てください。私から賞品を差し上げます。
(明治の日本人なら苦労して適切な訳語をつくり、安易に外国語を入れなかったものですが・・・)
【問題】
- インクルーシブ教育
- ALT
- ADHD
- LD
- ADD
- AS
- 特別支援コーディネーター
- メディア・リテラシー
- ICT教育
- 学校マネジメント
- PDCAサイクル
- NRT・CRT
- キャリア教育
- コミュニティ・スクール
- 学社融合フォーラム
- NIE
- グランドデザイン
- ハラスメント
- 教育バウチャー
- PTSD
【答え】
- Inclusive教育=障害の有無によらず、誰もが地域の学校で学べる教育制度。
- Assistant Language Teacher=外国語指導助手。
- Attention Deficit / Hyperactivity Disorder=注意欠陥多動性障害。
- Learning Disordersまたは,Learning Disabilities=学習障害。
- Attention Deficit Disorder=注意欠陥障害。
- Asperger syndrome=アスペルガー症候群。
- 特別支援coordinator=発達障害者の支援をするための教育機関や医療機関との連携、相談窓口となる教員。
- Media literacy=情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力。
- Information and Communication Technology教育=情報通信技術の教育
- 学校management=学校経営・学校運営。学校における組織マネジメント
- PDCA cycle=Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことで業務を継続的に改善する手法。
- Norm Referenced Test・Criterion Referenced Test=NRTは相対評価法、CRTは絶対評価法に基づく標準学力検査
- career教育=望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身につけさせるとともに、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育。
- Community School=地域住民に積極的にかかわってもらい運営の一部を任せる形態の学校。
- 学社融合forum(discussion)=学校教育と社会教育を融合させることを目的に開かれる出席者全員参加の討議。
- NIE(Newspaper in Education《教育に新聞を》)=新聞を教材にして行う学習。
- grand design=学校運営における全体構想。
- harassment=いやがらせ。セクシャル(性的)ハラスメント、パワー(権力による)ハラスメント、アカデミック(大学における)ハラスメントなどがある。
- 教育voucher =学校教育に使用目的を限定した「クーポン」を直接支給することで、子どもが私立学校へ進学しやすくし、それとともに生徒獲得競争を促すことで教育の質全体を引き上げようとする政策。
- Post traumatic stress disorder=心的外傷後ストレス障害。