カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「仕事には旬がある」~今年来られた先生方! 今しかできない仕事があります!

 毎年4月の最初には「仕事には旬がある」というお話をすることにしています。
 そのときやっておかないと、あるいはそのときに何か手を打っておかないと、あとからはできないそんな仕事のことです。
 新しい学校に移った時、新しい係になったとき、新しい仕事、新しいクラスを引 き受けたとき、そんな新しい瞬間、強烈な違和感やすっきりしない感じを受けて「これは何とかしたい」とか「これだけはやろう」と思うそんな仕事のことで、最初の時期にだけ強烈なモチベーションがあって、先延ばしにすると慣れてしまい、最後にはまったく気にならなってしまう。それが「旬な仕事」で、今しかチャンスがないのです。

 特に今年本校に来られた先生方は、きっとさまざまな面で「ここをこうしたい」とか「あそこをああしたい」といった思いをお持ちでしょう。それを大切にして急いで取りかかってください。そうでないと人間はすぐに慣れてしまうからです。

 昨年、私がこの学校に赴任してきて最初に気になったのは、倉庫に眠っていたいくつかの絵画と書です。改築前に下ろして丁寧に梱包されていたものですが、仮倉庫から戻した際に壁に掛けるだけの時間がなかったのでしょう。またそれぞれに付属していた説明プレートも外されており、中にはひしゃげて使いものにならないもののありました。
 そこで昨年はその絵や書を倉庫から持ち出して、作者を調べたり説明を加えたりして掲示しました。それが私の最初の仕事でした。

 他にもいくつかの掲示物をつくり直したり汚い掲示板をきれいにしたりしましたが、それ以外にとても心に引っ掛かっていたことがあります。それは体育館の北側にある廃材や金属のことです。見えないところなので後回しにしたのですがそれがダメでした。結局“旬”を過ぎてしまい、あのときの情熱は失せてしまっています。

 そうは言っても年度変わり、今年はあれに手をつけたいものですね。
 もう一度心を入れ替えて。