『仕事に役立つ文具術』�D〜消す

【消しゴム】

 TOMBO社の「MONO」を愛用しています。

 よく噛んだチューイング・ガムを手の中で丸め、机の上でゴロゴロと転がすと机の上の汚れがガムの中に含まれていき、机上がきれいになります(見た目は、ただし不衛生)。消しゴムというのはつまりこれで、鉛筆の黒鉛をゴムがからめ取っていくようになっているのです。したがってある程度しっとりとしていてしかも固く、さらに本体からどんどんはげ落ちていかなければならないという絶妙な固さと柔らかさと粘り気をもった素材でなければなりません。かつては南米産の生ゴムに適度な性質があるとされ、長く生ゴムの消しゴムが使われてきました。

 プラスチック消しゴム(プラ消し)、さらにそうした性質を高めたもので、プラスチックを溶剤で柔らかく固めたもの(正確にはポリ塩化ビニルをフタル酸で柔らかくしたもの)です。ですからプラスチックのトレイや筆箱にいつまでも入れておくとやがて張りつき、プラスチックを溶かしてしまいます。すべてのプラ消しに紙製のケース(スリーブ)がついているのはそのためで、多少面倒でもこの紙ははずしてはいけません。

 TOMBOの「MONO」には、軽い力で消せる「MONO light」や燃やしても有毒ガスの出ない「MONO NP」など数種類がありますが、どれも同じです(ちなみにNP以外のMONOには「消しカスは不燃物です」という注意書きがあります。消しカスを集めて不燃物に出す人もいないと思うのですが)。現在私が使っているのは「MONO light」ですが特に意味あって買い求めたわけではありません。

【修正液】

 筆入れに入れて持ち歩いているのはKaunetの「超極細修正液」です。しかし普段はぺんてる社の「Yes 細先端修正液」を愛用しています。ほんとうは「ぺんてる細先端」が一番使いやすのですが、出先では何が起こるか分からないので、どんな細かな修正に対応できる「極先端」を持ち歩くのです。小は大を兼ねます。

 ペンタイプの修正液も数多く出ていて筆入れへの収納という意味ではとても便利なのですが、先端が固まって詰まってしまった場合など、インクボトルが細すぎて圧がかけにくいのです。その点「超極細」や「極先端」のように太いボトルだと簡単に吐き出せます。

 一時期「修正テープ」というものも使ってみましたが、使い勝手がよくありません。消さなければならない場所が大量にあるとき、そして消した後でコピーを取り、コピーの方を使用するといった、特殊なケースでないと使えないと思っています。

【電動消しゴム】

 100円ショップで手に入れました。単4電池2個使用。先端は「生ゴム」といわゆる「砂消し」の両方から選択できます。

 公文書を砂消しで消し修正することはありません。削ってはならないことになっています。しかし文字の修正ではなく、インクの汚れなどを削り取るのは問題がないはずです。私は書類汚しの名人ですので、しばしばこの電動消しゴムのお世話になっています。

 それに大きな声では言えませんが、書いた文字のインクの種類や筆圧によっては、対象が文字の場合も相当にうまく消せることがあります。また、これも大きな声では言えませんが、MITSUBISHIのHybridボールペンを使って私と同じ筆圧で書いた文字は、ほとんど跡形もなくうまく消せます。

 ただしこの電動消しゴム、もっとも威力を発揮するのは壁の落書きやさまざまな汚れ落としといった場面です。細かな作業も苦にしませんからとても便利です。