カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「選ばれし者へ」~才能ある者はその才能を限界まで伸ばす義務がある

 陸上部の先生方、土曜日はご苦労様でした。
 6年女子100mのYさんが2位、5年男子100mのOくんが5位、走り高跳びのKくんが7位という好成績でした。来年に向けて励みとなる成績です。

 しかし県大会となるととんでもない子がいるものです。選手は各地区から二重の選別(地区大会・地域の大会)を経て選ばれてきたエリートですから、どの種目も実力伯仲、ほとんど横一線かと思うとそうでもありません。速い子はとんでもなく速く、ぶっちぎりでテープを切ってしまうのです。
「スプリンターは育てられない、ただ生まれるだけだ」
という言い方がありますが、長距離とは違って、短距離走やジャンプは努力ではどうしようもない天分の世界なのです。

 天分・才能のことを英語で”gift”と言うのだそうです。神様からの贈り物という意味でしょう。
 私は神様からプレゼントをもらい損ねた一人ですから、子どものころ、スポーツで表彰を受けるような同級生が羨ましくてなりませんでした。彼ら”選ばれし者“は、華やかでカッコウよく、キラキラ輝いて見えたのです。それだけに、彼らがただ栄光を楽しむだけだったりすると許せない気持ちにもなりました。私はギフトがないばかりに、地味で少しもカッコウ良くないのです。才能ある彼らが何の苦しみもないとしたらそれは不公平です。

 才能ある者は才能あるがゆえに、その才能を限界まで伸ばす義務がある、そう考えて初めて、私の気持ちは落ち着きます。彼らには頑張ってもらわなければならない、限界まで努力してもらわなければならないと思うのはそういうときです。

 

 スポーツ以外にも、絵画・音楽・国語・理科・社会・・・才能ある者は限界まで伸ばすよう、努力させましょう。