高学年が低学年を指導するグループ清掃が始まって1日目、かなりよいスタートを切れています。
相当に静かな清掃が行われているのはすぐに分かりますが、私が感心したのは後片付けです。見やすいのでいつもトイレを注意しているのですが、昨日はどこも整然の整えられていたように思いました。
指導する5・6年生、特にほめてあげてください。
4年生あたりは来年、指導する側に回りますので、今は「覚えておく」ことが仕事です。分担場所の清掃の仕方・整理整頓の方法、そして何より5・6年生の指導の仕方・ものの言い方・援助の仕方をよく見て、よいところは頭に叩き込み、「ボクだったら・・・」と思う部分は考えを深めておくことです。
道具の不備については私たちで整えましょう。かけ紐のないホウキをつるしておけといっても無理です。壊れた道具では、できるものもできません。トイレでフックが足りないようでしたら、私のところにありますので持っていってください。
ひざつきの雑巾がけは、しっかりと手をついて1段目をまっすぐ左から右にかけ、右端で1段おろして今度は右から左に雑巾を移動し、そこでまた1段おろし左から右、というふうにします。けっして車のワイパーのように弧を描きながら下がるものではありません。
ホウキは、床と壁の接合部からごみを掃き寄せるところから始めます。ホウキの先が中高く上がることはあってはいけません。なぜなら、ごみが空中に舞い上がるだけだからです。ホウキというのは、むしろごみを抑えるように掃くものです。また、四角い部屋は四角に掃くことも教えなくてはなりません。
こんなことを言うと世間の一部は人たちは
「そんなのは管理教育だ。掃除なんてきれいにできれば、うるさくてもどんなやり方をしてもかまわないじゃないか」
と、そんな言い方をするかもしれません。もちろんそれも理のあるところです。しかしそうした人たちは別の場合にも同じ理屈をつかうのでしょうか?
「バッティングなんてどんな相手からも3割以上打てればいいんであって、フォームだ練習法だのうるさく言う必要はない!」
「数学の計算なんて、誰よりも速く正確にできればいいのであって、計算の順序だの九九の暗記だの、うるさく言うのは愚の骨頂だ!」
「服装なんて結局整えばいいのであって、なにも順番なんて守る必要はない。全部着た後、最後にパンツをはくようなユニークなやり方があってもいいはずだ!」
なんてね。