平成28年度が終わります。
先生方、お疲れさまでした。
3月は別れの時です。
現場にいたとき、3月の卒業式の日にいつも思ったことはさまざまな別れがあるということでした。
辛い別れがあり哀しい別れがあり、さばさばした別れも清々した別れもあります。良き別れがあり悪しき別れもあり、どうでもいい別れだってあります。
例えば、卒業や転任、その他の異動によって担任のクラスを離れなければならないとき、私の目に映るのは4種類の子どもたちです。
私が担任であってよかった子、
私が担任でない方がよかった子、
誰が担任でもきっとうまくやれた子、
誰が担任でもおそらくうまく行かなかった子。
しかしそれはお互いにとって運命であり避けられないものでした。
ありがたいことに彼らの人生はたった一人の教師によって左右されるものではありません。
「私が担任でない方がよかった子」も、同じ学校内によりその子を伸ばしてくれる、気の合う、尊敬できる教師をもっているのが普通でした。
たまたま今年、そうしたよき師に出会えなくても、来年度あるいは次の学校で“師”と呼べる人に出会う可能性があります。
学びの場が学校でだけではないということを考えると、求める心さえあればいつか誰かに出会えるはずです。それが人生の良いところです。
(願わくば、そうした子にとって私の悪影響が限りなく小さいものでありますよう)
「私が担任であってよかった子」たちは、さらに気の合う、良き師に巡り合えるよう心から祈ります。
「誰が担任でもきっとうまくやれた子」――生きることの天才児たち。今後も精一杯力を発揮してください。
「誰が担任で、もおそらく今回はうまく行かなかった子」――次のステージでの幸運を祈ります。まずキミが真剣に求めることが大切だよ。
【先生方】
学校に残られる先生方ーー2年目、3年目、4年目ーーそれぞれ年数は違っても、そのがっこうの担い手として、さらに学校を高めて行ってください。
転任される先生方ーー私はたいていの場合、3年もいるとその学校に飽きましたのでてんにんはだいすきでした。慣れた場所での仕事は結局つまらないのです。
新しい学校で新しいことを学び新しい人と出会い、さらにご自分を高めて行ってください。
退職される先生方ーー長いことご苦労様でした。この時代、教員であり続けることはけっこうな苦労です。よくぞ続けてこられました。
これからまだまだ十分に長い年月をかけ生きなくてはなりません。よき退職後を迎えられるよう、こころよりお祈り申し上げます。
(付記)
アフター・フェアは学校に合わせてしばらく お休みにします(なにかあれば突然更新したりするかもしれませんが)。
新年度は4月3日より再開するつもりです。その際はよろしくお願いいたします。