「新年度」

 4月も4日となり、そろそろ学校の入学式も始まります。

 テレビ番組も切り替えやスタッフの異動が始まり、今朝のNHKニュースもメンバーがだいぶ入れ替わりました。

 ここ数か月、私の周辺で「あれはどっちだろう」と繰り返し話題になった気象予報士の渡辺蘭さんも、三月末のブログで「この夏、私は出産という大きな仕事をします」と爽やかに宣言して卒業していかれました(それにしても腹の大きくなるの、早すぎネ?)。

 新しいコーナーを任されたアナウンサーは「続いて街角アナウンサーの・・・」と言いかけて「『街角情報室』の〜」と言い直す始末。せっかく全国放送の一部を任されたというのに「街角」のアナウンサーにされた相方は気の毒だな、と思ったりもしました。

 考えてみればこの人たちは私の子どもほどの年齢なのです。微笑ましくも心配な人たちでもあります。あとさらに30年あまり、その世界で生きていかなければなりません。

《なんとかうまくやって行けよ》

 そんなふうに声をかけたい気持ちにもなります。

 NHKのアナウンサーをタネにしたのはそれが私の目に見える人たちだからです。ほんとうの興味や関心、そして気がかりなのは学校の先生たちです。

 今回も私の教え子の一人が新任教師としてデビューを待っているのですが、かなり優秀なその子でも、現今の教育状況を乗り切っていくのは容易ではありません。日本の学校教育は世界最高水準(というよりは世界一)のレベルですから、まずそこについていくのが大変。しかし世間は無理解な上に誤解があり、さらに高いレベルで仕事ができるはずだとハードルを挙げますからさらに大変。自分の子育てではまるっきりうまく行かず苦労ばかりだったというのに、子ども相手の仕事は楽だと勘違いした政治家や官僚や無茶な施策を考えだしたりするのでもっともっと大変・・・ということで、目に見えぬ若い教員に対しては期待よりも同情が先立ちます。

 しかしそれにもかかわらず、教職というのはこの世の中で最もやりがいのある、価値ある仕事であることも間違いありません。

 すでにその場から離れた者として、心より羨ましくもあります。

 新年度が始まってまだ実質的に二日の勤務ですからまさか明日が入学式ということもないと思いますが、繰り返される会議に翻弄されながら(第一回職員会議、第二回職員会議、第三回職員会議、第一回学年会、第2回学年会、第3回学年会、○○係会、△△係会、××委員会・・・、合間に食事会(?))、合間に教室に行って机を並び替えたり飾りつけをしたり。まだ見ぬクラスの児童生徒たちを想像しながら一生懸命、口で唱えて名前を覚えようとしたり、担任紹介の時の口上を考えたり、最初の1時間で済ませておかなければならないことを確認したり。

 ほんとうにご苦労なこととは思いますが、どうぞ頑張ってください。その仕事はほんとうにやりがいのある、価値あるものだからです。