カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「飲酒とアルコールチェッカーに関する一考察」~私の夏の一研究

 この夏、私は自らの身体を実験台にして、ひとつの実験的研究を行いました。題して「息と意識とアルコールの研究」です。

 まず、アルコールチェッカー(TANITA アルコールセンサー シルバー HC-206-SV 2931円)とウイスキーサントリー・角瓶・2.7Lペットボトル 4140円)を用意します。それにグラスと氷を並べ、もう十分というところまで飲みます(オン・ザ・ロック)。

 速さは、通常の速さです。それから、無理しない範囲で(眠くなったら寝る)、息に含まれるアルコールの量と意識のレベルを計るのです。もともと酒に強い方ではないので、なかなか苦しい実験でしたが、科学のためには仕方がありません。

 その結果分かったことは、

  1. 飲酒直後は確かに高い数値が出る(呼気1L中0.50ml 測定値上限)。
  2. しかしもともとの飲酒量が少ないので(あるいは肝機能が正常なため)、6時間も寝ると数値は0.00mlもしくは0.05mlまで落ちてしまう。しかも相当時間をかけて大量に飲まないと、0.05mlという数値も出ない(酒気帯び運転規準0.15ml以上、酒酔い運転はアルコール濃度の検知値には関係なく「アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態」)。
  3.  しかし(ここが一番問題なのですが)、アルコール・チェッカーの数値が0.00mlであっても、私自身に確かな酔いの自覚のあるときがある。

ということです。

 「確かな酔いの自覚」というのは、「体が全体に火照った感じがある」とか、「倦怠感あるいは寝不足感がある」といったもので、たとえ運転をしても実質的な問題はまったくなさそうなのですが、普通ではないことは事実です(ちなみに、機械の不具合の可能性もあるので、嫌がられながらも家族全員に息を吹きかけて匂いのしないことは確認しました)。

【結論】
 アルコール濃度は飲んだ酒の量と大まかに比例をする。しかしおそらく酔いの状態はアルコールに対する個人的な強さに反比例する。

 つまり、酒に弱い私は「相当に飲む」といってもたかが知れているのでアルコール検知値では翌日に持ち越さない、しかし酔いの残ることがある。逆に酒に強い人は、酔いはほとんど(あるいはまったく)持ち越さないのに、検知値では高い数値の出る事がある。

 この結論は、最近の飲酒運転事件の実情に、完全に一致します。

 自分は酒に強いという先生はまったく酔っているつもりはなくても、アルコール・チェッカーで計ってから出かけたほうがいいのかも知れません。

 以上、私の過酷な研究の成果を報告しました。

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