カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「なんとかならないか」

 木曜日の夕方、校内の巡視から1階に戻ってくると、ホールでで林田先生が「教頭先生。酷いですよ」とおっしゃいます。私には被害妄想があるので「オレ、また何かやっちまったか?」と一瞬ひるんだのですが、見るとホールに置かれたスキー・ブーツやスケート靴が、まるきりバラバラに置かれているのです。たしか放課後、何人かの保護者と子どもが試着していました。

 それから二人で絵合わせパズルみたいに靴を探し揃えたのですが、なんとも割り切れない気持ちでした。一昔前なら最後に見た方が全部そろえて帰ったものです。いや、そもそもそんなふうにバラバラになったりしませんでした。今だってそういう倫理観をもった保護者の方が圧倒的に多いのであって、散らかっていたらむしろチャンス! わが子に正しい人間のあり方を体験的に教えられると喜んだはずです。しかし・・・

 誰がそんなふうにしたのかは分かりませんが、確実に言えることはその方のお子さんはこの学校の児童で、そうした倫理観は私たちがつけてやらなければ、何も学ばず大人になってしまう、といいうことです。ああ・・・。