カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「睡眠と朝食の大切さについて」~きちんと食事を摂り眠る子は成績が良いという、当たり前の話

 今月の月刊「文芸春秋」は 教育問題が特集されています。なかなか面白い記事がありますので,読んでみるといいでしょう。その中のひとつ。「百ます計算」で有名な陰山英男の文にこんな一節がありました。
『昨年三月に発表された東京民研学校保健部会と東京総合教育センターの子供の就床時間に関する調査は、1979年と2002年で大きな様変わりを示している。小学四年生で22時以降に就寝する子は10パーセント台から40パーセント台に、小学六年生では40パーセント台から60パーセント台と大幅に増えている。すると、どういうことが起こるのか。広島県の基礎基本調査では睡眠時間と学力の相関閑係が明らかになっている。4時間しか寝ない子供は国語が52点、算数が53点。ところが、睡眠時間が長くなるほど成績は向上し、7時間から9時間だと国語でも算数でも平均点は70点以上で安定する。
 もっとも、それ以上寝ると今度は点が落ちてくるというのはご愛嬢だが。
 理想的には夜10時には就寝、朝6時には起床とすれば、学校がはじまる前にきちんと脳が覚醒する。
 (中略)
 また、朝食をきちんととることの重要性が文部科学省の「45万人学力テスト」の結果から明らかになった。朝食を必ず食べる子の得点が513点なのに対して、全く食べない子は452点と61点も差が開いた。また体力面にも明らかな差が認められた。
 食事の内容に左右されることもわかってきた。東京で教頭、校長を歴任した廣瀬正義氏の調査では、五教科学力テストで、朝食の食品数が4に満たない子供は偏差値が49と平均を下回り、12品目以上の偏差値62とは13も差がついた。こうした事実をみれば、家庭内の取り組みは学力向上に欠かせないことがお分かりいただけるだろう。』

 保護者に生活習慣の大切さを伝えるに格好の数字かと思います。なお、偏差値46とか62とかいう数字は保護者には分かりにくいものかもしれません。
「それは平均よりちょっと成績の低い子が、『県内の全ての学校の,どこを受験しても構いませんよ』と言ってもらえるようになることだ」と言えば分かりやすいかもしれません。