口蹄疫のこと

 宮崎県で家畜の伝染病、口蹄疫がすさまじい速さで広がっており、18日現在で殺処分になった牛や豚が11万5000頭にも上ったようです。

 家畜の病気など私たちの生活にあまり関係ないようですが、ここまで大きく取り上げられたニュースですので、子どもに聞かれて困らないようにと、少し調べてみることにしました。

 それによると、これは家畜の伝染病のひとつで、偶蹄目(豚、牛、水牛、山羊、羊、鹿、猪、カモシカなど)やハリネズミ、ゾウなどが感染するウイルス性の急性伝染病で、口や蹄(ひずめ)に問題を起こすところから「口と蹄の疫病」=口蹄疫となるようです。

 具体的には発熱とともに元気が失われ、よだれが大量に流される。口や蹄の付け根など柔らかい部分に水泡ができ、それが破裂すると傷になったり、あるいはその傷に二次感染が発生したりして体が弱ります。子どもの家畜では致死率50%にもおよぶこともありますが基本的に死に至る病ではありません。

 ただし感染力が爆発的で、感染すると乳牛は乳を出さなくなり、肉牛や豚は食欲を失って成長を止めるため、生産物として価値が激減します。感染が広まると経済的ダメージは半端ではないので、死に至る病でないにもかかわらず、すべて殺処分で感染拡大を防ぐ方策が採られます。治療という方向には向かわないのです。

 人間にはほとんど感染しませんが、感染しても軽い口内炎程度で済むので問題にされることはないといいます。

 以上で調査は終了です。しかし、どんなことでもそうですが、何かを調べてみるとそれに付随する知識の中に興味深いものがたくさん出てきます。今回で言えば「偶蹄目」です。

 ウシやウマのように蹄のある生き物は「有蹄目」という分類でひと括りにできるらしいのですが、そのうち蹄が偶数の突起を持っているものを偶蹄目(またはウシ目)、奇数のものを奇蹄目(またはウマ目)というのだそうです。

 そう思って頭に思い浮かべると、豚の絵を描くときは蹄の先に必ず切り込みを入れます。それが豚の象徴です。ウシとなると自信がないのですが、何となく豚と同じような気がしてきます。イノシシ、ラクダ、キリン、ヤギ、シカも偶蹄目だといわれると何となく納得できますが、カバの足と言われるとまったく想像がつきません。同様に奇蹄目のウマは分かるにしても、サイが三つ、バクは前が四つの後ろが三つ、というのも、なんともぴんときません。

 ちなみに下の写真、いったい何の足だと思います?

 それぞれウシ(左上)、ウマ(右上)、キリン(左下)、マエー・バク(右下)だそうです。