土曜日のNHK『日本の、これから 「どう思いますか 格差社会」』、ごらんになりましたか?
私はちょうど山田昌弘『希望格差社会』(筑摩書房)を読んでいる最中だったので興味深く見ました(ただし最後まで付き合いきれずに、途中で寝てしまいましたが)。
リストラの嵐が吹き荒れたここ数年、格差が広がっているのではないかという漠然とした感覚はあっても、数字や映像としてはっきり示されると別の実感があります。
「よい高校からよい大学に進み、よい企業に就職する」といった言葉が再び息を吹き返そうとしています。そうしたよい企業で『よい』配偶者と出会い、二人で稼いだ収入や二人が積み上げてきた教養をすべて子どもに投入して「勝ち組」を再生産するグループと、「できちゃった婚」に象徴されるような計画性のない結婚によって計画性のない家庭を築き、生まれた子どもも放任して「負け組」を再生産するグループとの乖離がどんどん進んでいる。
勝ち組・負け組みという言葉は決して好ましいものではありませんが、社会全体はそうした方向に確実に進んでいると思わせる番組・書籍でした。
こうしたことを背景に児童・生徒のことを考えると、また違った思いに駆られるのも事実です。
この問題を考える上での基礎的な数字がいくつかありますので、裏面に書いておきます。
(図略)