カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

言葉

「まず隗(かい)より始めよ」~語の誤用①

公務員の給与削減や綱紀粛正について、最近「まず隗より始めよ」という言葉が盛んに使われています。意味は「何事かをなすときにはまず自分自身が手本を示せ。そうすれば他の者もそれに従うであろう」といったことかと思います。しかしこれはとんでもない話…

「馬鹿の話をします」~読み手のことを考えて

文章を書くときには相手意識が大切だといいます。 相手がどんな人か。 教養ある人なら教養ある内容の文を、子どもなら分かりやすい文を、保護者なら保護者にふさわしい文を・・・と、相手に合わせた書き方が必要です。 そこで、今朝は本校の先生方の顔を思い…

「青春」~職員室に掲げられた額

職員室の中井志保先生の机の後ろの壁に、ひとつの額がかかっています。長い文章なのでついつい読むのを面倒くさがっていましたが、これはサミュエル・ウルマンの『青春』という詩です。 青春 サミエル・ウルマン 青春とは、人生の或る期間を言うのではなく、…

「会議室の大額『和貴』」~人の名前ではありません

「あ、ウチの息子の名前が会議室に・・・」と思われた保護者もいらっしゃるかもしれません(いるワキャないな)。 何のことか分からずがんばって調べたのですが、どうやらこれは「以和為貴」を縮めたものではないかと思われます。「和をもって貴しとなす」・…

「学而不息」~職員室正面の扁額の話

職員室の正面に飾られている扁額「学而不息」。「学びて やまず」と読むのだと思います。〇〇〇〇先生の書です。「やまず」は「止まらない」ではなく「休まず」の意ですから、常に学び続ける、休息も許さないという厳しい決意を表したものと言えます。ただ、…

「アントニーの詐術」~人を扇動する方法

ジュリアス・シーザーという男は大変傲慢な男で、例えばコーヒーを注文するときも自分の分を「ブルーマウンテン」とか言うのはまだしも、お付のブルータスの分まで勝手に決めてしまったようです。「ブルータス、お前、モカ!」 さて、シェイクスピアの『ジュ…