カイト・カフェ

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「新年度が始まりました」~新たな出会いを楽しむ

 新年度が始まりました。全国一斉です。
 しかし入学式を初めとする年度始まりの日程はさまざま、
 新たに出会う先生たちも千差万別です。
 新しい出会いを楽しみ、さあ、気持ちよく出発しましょう。
 という話。(写真:フォトAC)

【新年度が始まりました】

 新年度(2023年度)が始まりました。また忙しい日々が始まります。年度末休業も世間が思うほど暇ではないとはいえ、それでも子どもが来ない学校は余裕があって気持ちの切り替えのできた先生も多かったのではないでしょうか? 
 今年は4月の初めが土日ですから、その意味でも余裕のある感じだったのかもしれません。しかしどっこいこのあと一週間がぶっ続き、体力的にかなり大変なのかもしれません。
 
 ところでつい先日のツイッターに、
「入学式、ほんとうは4月14日くらいがいいけど、まさか7日という学校はないよね」
みたいな書き込みをした先生がいて、そこへ怒涛のように押し寄せたのが「7日です」「ウチも7日です」の書き込み。
 そうか思うと「いやウチは6日です」が出てきて「5日です」もあり、あっと驚く「8日《土》」まで出てきて何か騒然とした雰囲気になってしまいました。

 今年のように4月が土曜始まりでなく、火曜から始まった年だと思うのですが、私自身は4月3日始業式・入学式、4月7日修学旅行出発といった鬼みたいな日程を経験したことがありますので、4月1日が入学式でない限りはさして驚いたりしません。もっとも4月1日入学式と言われてもエイプリル・フールの嘘だと思えばいいだけですから簡単です。

 教師というのはけっこう優秀ですから、どんな日程でもなんとかやり遂げてしまいます。そして“何とかやり遂げてしまう”という実績が次第に教師自身の首を締め、いまのありさまになっているともいえましょう。

【新年度初日の喜び】

 私にとって新年度の初日は、いつも楽しいものでした。
 学校はひとつひとつの規模は大したものでなくても、都道府県単位ではかなり大きな組織となります。したがって異動先は何百もあり、異動してこられる先生たちも千差万別です。3月に必ず別れがあるように、4月には必ず新しい出会いがあります。
 
 私自身は自分から人とのつながりを求めて動くタイプではないので、いつもこんなふうに出会うことが幸せでした。教員という同じ枠の中にいる者どうしですから驚くほど異質な個性に会うということもありません。ですから暗黙の裡にお互いを了解し合い、その中に異なるものを見つけていくのは、なかなか楽しい作業でした。

 今となって懐かしい日々でしたが、たくさんの若い人たちが、そうした気持ちで新しい出会いを楽しんでくれたらいいのにな、と思ったりします。