ダモクレス(Damocles、紀元前4世紀)というのはシラクサの王ディオニソスの廷臣です。
ある時ダモクレスが王を讃え、その地位のすばらしさを羨むと、後日、王から豪華な宴の招待を受けた。その席上、王が戯れにダモクレスを王座に招いてその席に座らせたのだが、示唆されてダモクレスが頭上を見上げると、そこには天井から糸でぶら下げられた剣が光っていた。その糸は今にも切れそうなほどに細いものであった。
これをもって王は、王座というものがいかに危ういものか、そして王が日々恐怖にさらされて生きていることを教えたのである。
以来「ダモクレスの剣」は常に危機を背負った状況、あるいはそのような状況をもたらすものの譬えに用いられるようになったといいます。
私は時折、校長や教育長という地位が気の毒になることがあります。