カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「カリキュラム管理をお願いします」~教えないことはできないという当たり前の話

 児童の学力が伸びないのは教師の教え方の問題ではない、そもそも教えていないのだ、という話がありました。

 〇〇市が行った大規模な調査で、いくつかの単元が「ここは読んでおきなさい」と端折られたり、時間の関係で理科の実験が行われなかったりと、そういうことのあったクラスが明らかに成績を落としているというのです。経験的に言って、これは大いにありうることです。

 本県の教育は一般に授業を丁寧にやりすぎる傾向があります。私の専門の社会科などでは、中学校でも1単元20時間といった授業が賞賛された時代がありました。
「生徒は、学び方を学習すればあとはあっという間にすべてを理解する。しっかりと学んだ子なら、受験勉強など1ヶ月もやれば簡単に身につく」
というのです。

 実際、そうした潤沢に時間を使う学習の結果、歴史などでは明治時代に入った途端に授業が終わってしまったといった話はザラでした。それでも子どもたちは現代史も良く理解していたか、それは歴史が証明しています。

 幸い本校では先日、係の先生が昨年のカリキュラムを再配布してくださいました。低高学年会などでくり返し確認しながら、指導に遅れが出たり内容が端折られないように確認してください。
 少し前倒しでやっていかないと、不慮のことでどうしても遅れが出てしまうようです。