カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「自分自身の老人脳のために私は傷ついている」~同じ努力を何度でも繰り返す愚の話 

 もともと記憶力に難があった。それがどんどん昂じている。
 問題を解いて答えまで書いたのに、
 解いたことを忘れてしまうので、また同じ問題に取り組んだりしている。
 三歩進んで二歩下がる精神生活から、二歩進んで三歩進む日々へと移っている。
という話。f:id:kite-cafe:20211117180357j:plain
(写真:フォトAC)

【ふたつのブログ】

 「教員の働き方改革に万民が納得する解決策を見つけた!」というタイトルで3日に渡って書き、「ま、実現不可能とはいえ、これ以外に道はない。“不可能な道しか残っていない”ということが明らかになっただけでもいいか――」と一応の満足を得て、ブログにアップしました。

 しばらく前から私は2つのブログを同時に運営しています。全く同じ内容です。 
 Teacupブログは15年前からお世話になっているもので、「デイ・バイ・デイ」というタイトルから退職後は「アフター・フェア(アフター・ケア的な祝祭もしくはあとの祭り)」と名を変えて今日に至っています。
 別に不自由はしていなかったのですが、閲覧者が少なくなるにしたがって営業活動に出なくてはならなくなり、ツイッターなどに投稿し始めたのですがTeacupはアイキャッチ画像(目を引くための画像)がつけられないみたいなのです。内容の前に四角囲いで「No_image」と書かれたり「画像がありません」というのはどうも粋ではありません。

 そこで3年前、HATENAブログをお借りしてSNSにはそちらから投稿するようにしました。それが「カイト・カフェ」です。これで多少、見栄えは良くなりました。
*しかしいいことばかりではありません。TeacupからHATENAに移行してみると大量のレイアウト崩れや画像落ちがあって、なにしろ17年(3500余日)分ですからいまだに修正が終わりません。行間が広く空きすぎたり「拍手」がつかなかったりと、なかなか厄介でもあります。 

 HATENAブログのいいところは本文の過去記事の引用がしやすいことや、本文の周辺に「注目記事」や「関連記事」が自動的に入るところです。これによって自分の記事で特にアクセスの多いものが何であるのかがわかり、また閲覧者を他の記事にいざなうこともできます――と、ところが、です。

【思わず天を仰ぐ】

 昨日の『「夏休みの廃止、これしか道はないが実現しない」~教員の働き方改革に万民が納得する解決策を見つけた!③』の関連記事として挙げられていた中に、

kite-cafe.hatenablog.com
と、

kite-cafe.hatenablog.comの2つがあったのです。読んですぐに分かる通り内容は今回の「教員の働き方改革に万民が納得する解決策を見つけた!」とほぼ同じです。日数の計算まできちんと行っています。
 個人ブログでしかもこれで収入を得ているわけではないので、同じことを何度書いてもかまわないはずですし、大切なことは何回でも主張しなくてはなりません。
 問題は私がそれを、そのつど新鮮な気持ちで、まったく新しいことのように書いていることです。過去に書いたことを覚えていない!

 夏休みをなくし、教員を普通のサラリーマンと同じ勤務体制にして、それからいろいろ考えようという発想は昔からあるものです。その程度の意識はありました。しかしこの3年間、毎年ある時期になると全く新しい発想のように思いついて、調べることも計算することも同じように丁寧にやって文章にしていたなんて! 
 私は、思わず天を仰ぎました。

【そんなことばかりしている】

 2019年の3月にはもっと衝撃的なことがありました。
 長年疑問だったことを検索したところ、広大なインターネットの海の片隅に、私の欲しかった情報にドンピシャのブログ記事を見つけたのですが、それがなんと自分自身のブログだった――つまり疑問を調べたことも、疑問が解けたことも、それを記事にしたことも、すべて完全に忘れていたという事件です。

kite-cafe.hatenablog.com HATENAブログの修正は、年代を逆に遡りながら2007年あたりまで進んでいます。14年前の記事です。そこの書かれている事実の半分くらいは忘れていたことで、さらに中の半分くらいはあったこと自体が夢のようでよく思い出せません。それなのに私が現在考えていることの8割以上は、10数年前にはすでに頭の中にあったことで、成長のなさを痛感させられます。
 典型的な老人脳ですね。

 だから私はいま、傷ついているのです。
「やってられねぇ」