カイト・カフェ

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「二学期が始まる、そしてすぐに長期休業になるかもしれない」~新型コロナウイルス感染のあらたな局面

 早いところでは昨日から、遅いところでも2週間後あたりから2学期が始まる。
 しかし始まってすぐに長期休業に入るかもしれない。
 新型コロナウイルス感染第5波にはそれほどの力がある。
 心して迎え撃て

という話。 

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(写真:フォトAC)

 個人的ないくつかの事情があって、予定より一日遅れましたが、本ブログも今日から令和3年度2学期を始めたいと思います。
 
 

新型コロナウイルスの、感染拡大が止まらない】

 予定通りできませんでしたが、昨日をブログ再開の予定日としたのは、全国的には8月18日始業式という都道府県がかなりあることを知っていたからです。必ずしも寒冷地が早いというわけではなく、沖縄県も多くの小中学校が18日始業式の予定でしたから、それぞれの考え方があるのでしょう。しかしその沖縄県で、ほとんどの学校が始業式を24日に延期しました。もちろんコロナ感染の拡大によるものです。

 沖縄県の感染状況はここのところかなり悪く、直近一週間の10万人あたりの感染者数は300人を超え(一昨日が310・7人、昨日が319・2人)、宮古市では400人を越えてしまいました。
 1週間で10万人あたり300~400人というのは、1000人について3~4人の感染ですから大したことのないようにも思えますが、これがどれほど大変な数字かというと、現在、医療崩壊が真剣に危惧されている東京都が239・6人(昨日)、実際に医療が崩壊したと言われた第4波の大阪府で90・0人(5月2日)でしたから推して知るべしです。

 うるま市のうるま記念病院で院内クラスターが発生し、この一カ月余りに感染者が199人、死者が64人に上ったなどという超ド級のニュースが、シレっと語られる状況とも言えます。

 

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【子どもの感染を本気で心配しなくてはならなくなった】

 資料があちこちになって恐縮なのですが、東京都の場合、今年度に入ってからの年代別感染状況は10代以下で4月10%、5月10%、6月12%、7月12%。8月は夏休み中であるにもかかわらず14%にもなっています(NHK調べ)。もはや子どもは罹りにくいと言っていられるような状況ではないのです。

 夏休み中ですらこうなのですから、学校が再開されたらひとたまりもないということなのかもしれません。

 もちろん教育委員会や校長会は、“2学期開始と同時に学校内での感染爆発が起こる”といった事態を想定して十分対策を練っているはずです。しかしまだ一般教職員の耳に届く段階でないのかもしれません。

 昨年3月以降の学校閉鎖を経験しておられる先生はまだしも、いつ終わるか分からない学校閉鎖を延々と続ける難しさを知らない先生方(つまり新任の先生方)は、今から情報を集め、昨年の様子を聞きながら、覚悟と準備を進めておくとよいでしょう。

 ただ今回についていえば昨年とは異なり、終わりの見えない戦いではありません。ワクチン接種が80%を越えると言われている10月のいずれかの段階になれば、現在の感染状況もかなり和らぐはずです。
 おそらくこれが最後で、私たちが生きている間は二度と起こらないことです(というのは今回の経験が次回に行かされるから)。
 心して迎え、力強く乗り切りましょう。