娘の友だちが初めて母親になった。
これから子どもともに、長い長い成長の日々が始まる。
それは平坦で楽な道というわけではないが、
人生で最もおもしろく、歩きがいのある道である――
と伝えておこう。
というお話。
(「うつぶせで寝る赤ちゃん 3」フォトACより)
【娘の友だちのエリカが母親になった】
娘のシーナの大学時代の友だちで、私とも多少の親交のあるエリカが母親になりました。
3月下旬のことです。
2月に九州旅行に行った際、シーナから出産予定日が近いことは聞いていたのですが、その後、新型コロナ事態のために私自身が東京に住むシーナたちに会えなくなり、自然とエリカの話も出なくなってそれきり失念していたのです。
もしかしたら「生まれたよ」といった報告は聞いたのかもしれませんが、ワサワサしていて気持ちがそれていました。
最近、電話で話している中で、改めてシーナから3月下旬に男の子を出産したという話があって、慌ててお祝いを送ることにしました。
そのときにメモ書きくらいのつもりで書き始めた手紙が、案外長くなり(いつもの悪い癖です)、しかも後から読むといかにも年寄りらしい説教臭いもので「ああ、またやってしまった」感も強いのですが、まあそれも私ですので、世の中にはこういう人のこういう文もあるという意味でここでも紹介したいと思います。
なおエリカが結婚した際に手作りのお祝いを送った件に関しては、
kite-cafe.hatenablog.com エリカが教員を辞めた際の件については、
kite-cafe.hatenablog.comに記してありますので、お時間がありましたら合わせてお読みください。
【母親になったエリカへの手紙】
ご無沙汰しています。
3月末にお母様になられた由、おめでとうございます。
出産の予定は覚えていたのですが、新型コロナでアタフタしていて、お祝いがすっかり遅れてしまいました。
2月の末に家族で九州旅行に出て以来、娘のシーナや孫たちと会う機会もなく、自然と気持ちが東京から遠のいていたのかもしれません。たいせつなことが後回しになってしまい、自分でもがっかりしています。
さて、お母様になられていかがですか?
シーナやアキュラ*1にはいつも言っていたのですが、
「結婚は生き直し、子育ては繰り返される脱皮」
です。
ふたつの全く異なった人生を送ってきた二人が生活を共にするのは、まさに価値観の組み直し、つまり「生き直し」ですが、親であり続けることは、繰り返される生れ直しみたいなものです。
乳幼児の親であることと幼児の親であること、小学校の低学年の親であること、高学年の親であること、中高生の親であることはすべて別ものです。
乳幼児と保育園児とでは遊び方も違いますし、小学生の親と高校生の親とでは相談される内容も異なりますから、それぞれに適格に応えるために、親もその都度、成長していなくてはならないのです。
だから親であることは面白いと、私はずっと思ってきました。
シーナで培ってきたはずの技が、アキュラでまったく役に立たなかったりするのも面白かったですね。
良きにつけ悪しきにつけ、子育ての結果はずいぶん遅れて来ますからその点でも慎重にならざるを得ません。なかなかたいへんですが、せっかく親になったのですから楽しみましょう。
さて、出産のお祝いを何にしようか迷ったのですが、今となれば何を用意しても被ってしまいそうなので、いっそ1年先を見越して、赤ちゃんの靴を送ることにしました。さらにファースト・シューズも場合によっては被ってしまいますし、長く履くものではありませんから被るとムダになりかねません。
そこでファースト・シューズも飛ばして、セカンド・シューズにすることにしました。概ね1歳半か2歳くらいで履くことになろうかというものです。ファースト・シューズと違って靴底もしっかりしていて、ガンガン走って履き潰すくらいの靴です。
シーナのところではイーツ*2がようやく歩くようになっています(言ってもハーヴ*3よりはとんでもなく早いのですが)。
エリカさんとしてもイーツを見ながら子育てされえると、見通しがつけやすくて多少楽かもしれません。
今のコロナ事態ではなかなか訪問し合うということもできないかと思いますが、どうかこれからもシーナのこと、よろしくお願いします。
ご夫君、そして「お祖父ちゃん」「お祖母ちゃん」になられたご両親にもよろしくお伝えください。
2020年 6月12日
SuperT
ミーナ