できるだけ後ろ向きの情報には接しない、
民放の情報番組やネットニュースは見ない、と決心したのに、
わずかな情報にも心が激しく揺り動かされる。
こんなことで生きて行けるのか?
というお話。
(「ジェットコースター」フォトACより)
【少ない情報でも揺り動かされる】
民放のニュース番組は見ない、新聞は見ないと決心して一日がたちました。
考えてみたら私が読んでいた“新聞”はYahooニュースで、 Yahoo自体もアクセス数を増やすために刺激的な記事を選んでいるに違いありません。
あんなものに目を通していて体にいいわけがないと、新聞は自宅で購読している紙のものだけにしたらかなり落ち着きました。
ところが、できるだけ前向きな情報に目を向けようしていた矢先、NHKのニュースで入ってきたのが、
「このまま何もしなければ最大42万人の死者」
いきなり死者42万人!
しかし何もしないっていったって段階があるだろう、救急搬送されてきた患者も放置して何もしないということか? 緊急事態宣言を撤回して2月の下旬くらいまで戻すということか? しかしそんなこと言ったって受け入れ先がないから海外旅行にも行けないぞ、学校も再開か?
と心の中でさんざん悪態をついて、それが昨日の一日の始まりでした。
しかしあのイタリアでさえ現在の死亡者は2万1000人あまり、同じ惨状を20回繰り返して42万人ですから雲をつかむような話です。そんな雲をつかむような話で、果たして人は動かせるものなのか、人は恐怖によってどこまで頑張らせることができるのか――。
それよりは「ここまでできた日本! 少しだけだが光が見えてきた、頑張れ日本!」の方がよほど効果はあると思うのですが――。
【私には希望がある・・・】
私にはちょっとした希望がありました。それは昨日もお話しした東京都の新規感染者数の変化です。
先週末まで178人、188人、198人とひたすら上昇を続けていた感染者数が、12日、13日と下がったのは単なる手続き上の減少だとしても、14日に大幅上昇がなければまだ可能性がある、15日にも下がるとしたら、それは自粛の効果が出てきた本物の減少かもしれない、というものです。
東京都の傾向は全国の感染者数とも似ていて、神奈川・埼玉・大坂も似たような動きをしています。緊急事態宣言は一斉に出されましたから東京の動きが全体の動きなのかもしれません。
そこで注目して見ていると、
14日は予想通り再上昇はしたものの、先週末の数を上回らなかった!
私は自戒しながらも心の中で小さく快哉を叫びました。これで15日(グラフは16日に反映)が前日を下回れば、「減少傾向がみられるようになった」とみんなを励ますことができるのかもしれません。
(日付の幅が異なるので注意)
それが一昨日で、快哉を叫んだ翌朝(昨日:15日)が“最大42万人の死亡者”だったわけです。
すっかり意気をくじかれ、しかし多少の希望も持ちながらも、一日を過ごしました。
ブログ記事も書かなくてはならないのですが心が揺れているので何も浮かばず、しかたないので大昔に書いた文などをあれこれ読み直しながら、だいたいの目星をつけて夕方を迎えたのです。 東京都の感染者数の発表はここのところ即日で発表されますが、それを見てからでは間に合いません。
【精神のジェットコースター】
ところが午後6時過ぎに入ってきた東京都の数字を見て、激しく心が揺さぶられました。
新規感染者数はなんと127人!
前日の161人よりさらに減っています。グラフに落としても山の形が見えてくるはずです。 これはもしかしたらいけるかもしれません。
もちろんこのあと上昇していくということも考えられますが、少しぐらいいい思いをしたっていいじゃないですか、私たちはそう簡単に油断したりしません。
そこでさっそく「いよいよ感染者は減少に転じたのかもしれない」というタイトルを思い浮かべながら、原稿を差し替えるつもりで、主要な都府県のExelグラフを作り始めたのです。発表の早い東京都でもグラフへの反映は翌日になりますし、大阪府や千葉県では2日くらい平気で遅れるからです。
今までのデータが入っているわけでもありませんからWeb上の各都府県のグラフから一本一本読み取って打ち込んでいくのですが、なかなかけっこうな仕事で、7つのグラフができあがるまでに1時間半ほどもかかってしまいました。
そして全部のグラフを眺めて・・・本当にがっかりしました。
山の形に見えてきたのは東京だけで、他府県は再上昇の雰囲気を見せていたり停滞したり、埼玉県に至っては前日の12人から新規感染者61人と新記録樹立です。(*)
東京とはほぼ一ケタ違っていて絶対数が少ないですから、大きめのクラスタが2~3個見つかるだけでグラフは激しく上昇してしまいます。その結果が出たのかもしれませんが、それにしても、がっかりです。
【今朝までにブログが更新できなかった敗北感と言い訳】
それで時間切れです。
夜はネット環境もコンピュータもない母の家で過ごしますのでブログの更新はできません。
年に1回か2回こういう日があって、それでも日付通りに更新することはできるのですが、やはり敗北感はしかたありません。
それにしても毎日こんなふうでいいのでしょうか? いつになったら娘や息子、孫たちに会えるのかということが常にあってのことですが、こんなに心が動かされているようでは新型コロナ感染禍が終わる前に、ストレスで永遠の別れになってしまうかもしれません(大げさ)。
何かいい知らせはないのか!
*午後になって神奈川県・埼玉県から正式な数値が出され、グラフの形ずいぶんよくなりました。埼玉県の“新記録”も新記録でなくなっています。