8月になりました。
「カイト・カフェ」の元になる文章は12年前、校内で先生たちに読んでもらうために書き始めたものです。ですから土・日・祭日および長期休業中はブログの更新もありませんでした。
2年前に退職してからは児童館の仕事で、これは休日になると子どもたちが朝から来てしまう(“来てしまう”というのも変な言い方ですが)ので、むしろ忙しさのために更新するのが難しかったといえます。
また、在職中は月替わりの初日のタイトルは常に「○月」で、文の書き始めも「〇月になりました」と決まっていました。Wikipediaを中心に月名のいわれや別名、風物詩などを調べ列挙します。
朝、それを読んだ先生たちが教室に行き、記事の中から話題を見つけて子どもに話し、それによって教室全体の雰囲気が変わって「やり直し気分」が高まることを期待したのです。
私たち大人だってそうでしょうが、子どもたちにとって大切なことはものごとに何度でも挑戦することです。
子どもは子どもですから大切なこともすぐに忘れてしまいますし、すぐに挫折してしまいます。根性も気力があっという間に尽きてしまうし、そのくせ妙な野望に突然取り憑かれたりもします。無謀な挑戦をしてみたり到底かなわぬ夢を見たり、できもしないことをできるように勘違いしたりと、しかしそれが子どものいいところで、だからこそ何度でもやり直しがんばってもらわなくてはなりません。
ですから私たちは「年が改まった」「年度が替わった」「誕生日が来てひとつ年上になった」「月が替わった」「週が替わった」と何かにつけて“状況が新しくなった。もう一度頑張ろう”と刺激を与え続けなくてはならいないのです。
ただし、学校に子どもがいない8月刺激を与える対象がいませんから(まさか先生たちに“やり直し刺激を”というのも僭越でしょう)、「8月になりました」は十数年間書いてきませんでした。
ということは私自身も8月を展望するということがなかったのです。
そこで改めて「8月」を見渡すと、これが結構いろいろある面白い月なのですね。そもそも旧暦8月を「葉月」と呼ぶのは木の葉が青々と茂る美しい月だからと思い込んでいたのですが旧暦8月は秋、Wikiを引用すると、
「葉月の由来は諸説ある。木の葉が紅葉して落ちる月『葉落ち月』『葉月』であるという説が有名である」
まったく「おやおや」と言いたくなるような話です。
英語名のAugustは、ローマ皇帝Augustus(アウグストゥス)に由来するというのは有名な話です。アウグストゥスは間違っていたユリウス暦の運用を修正し、そのついでに自分の誕生月である8月を"Sextilis(「年初めのMarchから数えて6番目の月」の意)" から自分の名前に名に代えたといわれています。
8月の異名はあきかぜづき(秋風月)、かりきづき(雁来月)、かんげつ(観月)、けんゆうげつ(建酉月)など多数。
8月の年中行事としては
8月15日頃 ―― 旧盆
8月2日から7日 ―― 青森ねぶた祭り
8月3日から6日 ―― 竿燈まつり(秋田市)
8月6日から8月8日 ―― 仙台七夕
8月6日 ―― 広島原爆の日
8月9日 ―― 長崎原爆の日
8月9日から12日 ―― よさこい祭り(高知市)
8月11日 ―― 山の日
8月12日から8月15日 ―― 阿波踊り(徳島市)
8月13日から8月16日 ―― 郡上おどり(郡上市)
8月15日 ―― 終戦の日(日本)
8月第4土曜日 ―― 全国花火競技大会・大曲の花火(秋田県大仙市大曲)
などがあります。
東北の三大奇祭「ねぶた」「竿灯」「仙台七夕」を三日間で見ようとしたら取れる日取りには限りがある。何パターンでしょう? といったクイズも思い浮かびます。これに「よさこい」「阿波踊り」「郡上踊り」の加えて全部制覇するのも面白いかもしれません(最後は大曲の花火かな?)。
しかし今年はオリンピックと高校野球を見たら終わってしまうでしょうね。