カイト・カフェ

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「参議院選挙終わる」③〜ちょっと寄り道、都知事選

 一応現在も「学校教育関係ブログ」のつもりですから、参議院選挙が終わった感想の最後は本丸でもある「18歳選挙権」について書く予定だったのですが現実はどんどん動いてしまい、もはや参議院選はとうの昔、今は都知事選の話題でもちきりです。

 東京都民でもない私としてはどうでもいいといった気がしないでもありませんが、わが愛する祖国の顔、「東京」の一大事。それにヨーロッパのいくつかの国を圧倒するほどの予算規模と人口をもった都の知事選ですから、まったくトボケて過ごすというわけにも行きません。
 しかも同じ10日夜の開票速報を見ながら、

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「つまんねェ選挙だった――」とぶーたれていた私と異なり、同じ時間に「そうだ! 東京都知事になろう」と決心した人がいたのですから驚きます。
「そうだ、旅に 行こう」といったノリです。
 一方で「清水の舞台から飛び降りた」「スカイツリーから飛び降りた」といった大仰な話をしている最中に“この軽さは何だ?”とびっくりさせられます。

 しかも11日の午後、民進党東京都連の松原さんがテレビカメラの前で古賀茂明さんと握手を交わしながら「お願いします」とやっている最中に、陰で岡田代表と鳥越さんが話をしていたというのですからビックリポン。それが政治といえばそれまでですが、日本人の倫理感としていかがなものかと思わざるをえません。
 さらにしかも今度は12日、ウカウカと乗せられて捨てられたはずの古賀さんが鳥越さんの出馬会見に現れ、
「出るなら出るって早く言ってよ〜」
「オウ、わりい、わりい」
 みたいな体育会系のボケ・ツッコミ。
 それで手打ちはご当人たちにとってはいいでしょうが、果たして仁義という点ではいかがなものか。

 じゃあ他の候補はというと小池さんにもやはり仁義がない。突っ走って、やり放題やって、その上で「あとは何とかしろ」「認めろ」というのは私がかつて付き合ってきたチンピラ少年たちの常套手段で、そんなものをいちいち追認していったらどこへ連れていかれるか分かりません。
 さらに他を見るとしかし増田さんには花がない、宇都宮さんには組織がない。
 東京都民だったらほんとうに悩ましいだろうなあと、東京都民でもない私が悩ましく思っているわけです。

 そこでふと思い出すのはかつて首都東京都知事青島幸男大阪府知事横山ノックという恥ずかしい時代があったことです。果たしてあの人たちは優秀な政治家だったのでしょうか?
 石原知事は週に2回2時間程度の登庁で仕事を終えたといいます。猪瀬知事も舛添知事も外にいる時間が長すぎました。しかも現在は都知事空席です。けれどそれでも東京は何とかやっている。まったく困っている様子が見えません。
 つまり都知事なんて誰がなってもかまわないのかもしれないのです(いなくてもいい)。副知事以下優秀な人材がいくらでもいてガッチリ都政を固めています。特に40代半ば以下の平成時代に都庁に入った人たちは異常な競争率を勝ち抜いたトップエリートですから優秀の上に「超」がつきます。
 そこで私は小池百合子さん(なんで戻るんだ?)

 先日、イギリス保守党の新たな党首にテレーザ・メイさんが選出されました。次期首相、あだ名は「氷の女王」だそうです。ドイツの首相は言わずと知れた「鉄のお嬢様」「ドイツのお母さん」アンゲラ・メルケル。次期アメリカ大統領はおそらくヒラリー・クリントンで決まりでしょう。つまり英米独三国の政府がそろって女性をいただくのです。
 フランス・ロシア・中国などには、女性をトップに立てる準備がなさそうです。日本も同様。しかし先ほども申し上げた通り東京はヨーロッパの「普通国」レベルを越える巨大な経済力と人口を持った都市なのです。とりあえずそこのトップに女性を立て、英米独に続いたかのように見せかけるのも悪くないように思うのですが。いかがでしょう。

追記
 大した文章ではないので明日でも明後日でもいいようなものですが、「英米独に続いて女性のトップを!」というのは私のオリジナルなアイデアですので早めに書き残しておきたかったのです。
 どうせ私の頭に浮かぶ程度のことは他の誰かも考えるに決まっています。だとしたらあとは早い者勝ちです。こういうことに“あと出しジャンケン”は通用しないのですから。

(この稿、次回最終「18歳選挙権」)