都道府県を形で遊びながら覚えるというのもよくある方法です。
特に有名なのが山形県のモアイ(男の横顔)。これなどはほんとうに笑ってしまうほど似ています。ここまですごいのはないと思っていたら最近、熊本県も同じように言っていることを知りました。熊本県の白地図から天草諸島を外すと、哲学的な顔立ちの男の横顔が浮かんできます(美術室のレリーフにこんなのがあったような気がします)。
他には「埼玉県のサツマイモ」「栃木県のジャガイモ」が有名。すぐ近くにあるので覚えやすいところです。その隣りが「鶴舞う形の群馬県」。ツルが羽を広げて右下に舞って行きます。上毛カルタという有名なカルタ(群馬では)に載っているようで、群馬県では知らない人はないそうです。
三重県がカタカナの「メ」、愛知県はカニ、静岡県は左下を向いた金魚、福井県がゾウの頭。福岡県がシイタケ。愛媛県・神奈川県・茨城県はいずれも右を向いた犬。ただし神奈川県には「怒ったネコ」説と「イチョウの葉っぱ」説もあるみたいです。
東京は「イカ」だという話もありますがいかがなものか・・・。
富山県は羽を広げたチョウ、山梨県はブドウの葉っぱ、福島県はオーストラリアとそっくりで、新潟県や沖縄本島は全体が本州にそっくりという話もあります。
「県名クイズ」という遊びもあります。例えば「『山』という漢字の入っている県をすべて挙げなさい」とか「『福』の入っている県」「『島』の入っている県」などです。
動物の入っているのが4県あります(鹿児島・熊本・鳥取・群馬)、植物が入っているのは3県です(栃木・茨城・山梨)。
このタイプの問題の中に、子どもは答えられるのに大人はさっぱり答えられないものというのがあります。それは「都道府県名に(漢)数字の入る2県」です。三重県はすぐに出てきますが、続いて出てくるのが滋賀県。しかしこれは漢数字ではありません。
答えは「千葉県」。頭の中を「一」から「九」が駆け回っている間は絶対に答えにたどり着きません。しかし大人はそれをします。
経験的に大人の正答率は1割くらい。都道府県名を学習し終わったばかりの子どもで8〜9割といったところです。ぜひ試してください。
*しかしなんでも喋ってみるものです。
これを書いた後で「都道府県に(漢)数字が入る」県は2県ではなく4都道府県だという話が出てきました。
あとの二つは「東京都」と「京都府」。「京(けい)」が入っているというのです。
これを話題にしてから20年以上、「京」が指摘されたことはありませんでした。
ただし小学生向きではありませんし、「都道府県に(漢)数字が入る4都道府県」と問題を出せば、「四つもあるとしたら・・」とすぐに警戒され、頭の中で一から九までの数字以外を探されますから、クイズとして興味は半減かもしれませんね。