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「文化祭の歴史」~本校の文化祭は案外、新しいらしい

 中学校や高等学校の文化祭がいつ頃から始まったのか、その経緯はどうなっているのか、調べたのですがよく分かりません。私はインターネット信者ですから、ガセネタみたいな記事ですら検索できないということに少し驚いています。
 ただこうした行事は大学の学園祭に始まり、高校に降りてきて、やがて中学校に流れてきたことは容易に想像できますので、まず学園祭について調べます。

 おそらく最も古い学園祭は東大の五月祭です。
 東大のホームページを見ると、「五月祭の起源は1923年(大正2年)5月5日に開かれた第一回大園遊会と言われています。戦争による中止も含めて80年以上に渡って続いており、今年で85回目の開催となります」とあります。戦争中に4回に中止があったことが分かります。

 ところが東京外語大の外語祭はもっと歴史があって、今年で第90回になったそうです。その第一回は1900年の講演会。おそらく講演会のみが開かれたのでしょう。さらに東京農大の収穫祭は本年で第121回、これが一番古いのかもしれません。ただし第一回東京農大収穫祭も、おそらく現在の学園祭とは程遠いものだったことでしょう。

 高校についてはどうかというと、近隣の高校の文化祭はいずれも63回〜65回といったところですので1947(昭和22年)あたりから始まったことが分かります。新制高校がスタートしてそのまま旧制高校の気風を導入した、そんな感じかもしれません。

 本校の文化祭は今年で第30回を数えます。ということは1982年(昭和57)が第一回です。意外と近年のことですね。思いだしたら私自身は中学校の文化祭の経験がありませんから、私が卒業したあと、私が教員になる以前、といった狭い範囲で各校始められたらしいことが分かります。
 もしかしたら本校にも「俺が初任のころ勤務していた学校で第一回があった」とか「私が中学校のときに第一回を経験した」という先生もおられるのかもしれません。

 私の調査は以上です。中高の文化祭の起源、きちんと調べた人はいないみたいですから研究テーマとしては面白いのかもしれません。

 さて、三年生を中心に一心に仕上げてきた文化祭。30年の重みも感じながら、楽しみにして出かけましょう。