我が最大のヒヤリハット

 ヒヤリハットという言葉、最初は本物の英語だと思っていました(ハリー・アップみたいな感じで・・・)。

 それはさておき、私の最大のヒヤリハットは5〜6年前の夜の高速道路、自動車専用道路としてはかなりきつい右カーブで起きました。

 私は日頃、例えば60�q制限の道路は必ず60�q/hで走る(それを1�qもはみ出さない、どんなカーブもそれ未満では走らない)といったかなりストイックな運転をしています。そのときも少し上り坂の走行車線を時速90kmで走っていましたが、右カーブに差しかかった時、走行車線上におそろしくゆっくり走る軽自動車を発見したのです。あまりにもトロイ車で、そのままでは追突なので追越し車線に入って前の軽に並ぼうとしたその瞬間、軽自動車や“ゆらり”と私の前に入ってきたのです。あとから考えると、軽が進路変更しようとしたとき私の車はドライバーの死角に入っていたのかもしれません。

 急ブレーキよりは走行車線に戻った方が安全なので私はハンドルを左に切ります。ここまではそれほど危険な状況ではありません。ところがそのとき、目の前の軽がいなくなった視野の正面に、横向きになったワゴン車とその前に立つ人の姿が見えたのです。

 走行車線に再び入れば軽との衝突、急ブレーキをかけても間に合わず、人間を事故車との間でサンドイッチ・・・とっさに私はスピンしない(と思われる)ギリギリのところまでブレーキをかけながら車を路側帯に向け、なんとか事故車をやり過ごしたのです。本当に危機一髪の状況でした(危機一髪の“一髪”が髪であることのよく分かった瞬間でした)。

 しかしあとから考えると、私のすり抜けた場所に事故車のドライバーの家族が立っている可能性もあったわけで、さまざまな偶然に助けられて大事故の加害者にならずに済んだだけのことなのです。

 さて、私に何か反省すべき点はあったか。

 確かに、もう10�q/h落としていればさらに余裕はあったはずです。しかしそれよりも、日頃から100�q/h〜120�q/hといったスピードで走らずに我慢してきた自分に感謝、というところでしょう。100�q/h以上だったら最良の場合でも自損事故ということになりかねなかったからです。