顔がこんなふうなのでよく人から怖れられます。
新しく赴任した学校で転入職員紹介の際、担任交替のきまっているクラスの子どもたちが壇上の教員の顔を見て、「ああ、アレ以外だったら誰でもいいや」と思う“アレ”は、ほとんどの場合私でした。
中沢小学校に赴任した年、担任発表で「3年1組 SuperT先生」と呼ばれて「ハイ」と返事をし、1組の前に立ったら37人の学級のうしろから三番目にいた小澤環という女の子がついた「ハフ〜」という大きなため息が一番前の私にまで聞こえてきました。
そこまでガッカリされて私もガッカリなのですが、一番前にいた背の低い蜷川君という子がキラキラ輝く目でニコニコとしてこちらを見ていたので、“まあいいや、この子に救われて何とかやっていくしかないな”と思いました。
直後、職員室に戻ってその話をすると、前の担任が、
「アッ、蜷川君ね、あの子いつもニコニコしているの、どんなときも」・・・・・・。
実際、そののち彼を観察しているとこの蜷川君、キラキラニコニコしていないときがありませんでした。
そのクラスを1年で手放し、翌年は小学校1年生の担任をさせてもらいました。その入学式の担任発表の際、「1年3組 SuperT先生」と紹介されたら、今度は保護者席から「エーッ!」とか「オーッ!」とかいった相当数の声があがり、あとはざわついて収拾がつかない感じになってしまいます。
その後教室にもどってから、知っているお母さんがいたので「アレは何ですか」とぼやいたら、「だあってしょうがないじゃないですか、SuperT先生が担任なんて、ホホホ」と、何がおかしいのか説明もしないで行ってしまったのです。よほど1年生向きではないと思われていたようです。
さて、今日、子どもたちはどんな思いで登校してくるのでしょう。担任にはどんな夢をもって現われるのでしょう。ちょっと怖いような、楽しみのような気持ちですね。
入学式・始業式、おめでとうございます。
*若い頃はともかく、齢を取ってからは顔が怖くて損をしたことはありません。むしろ有利でしたね。