古代ローマでは1年の最後の月が2月でした。そういう言い方をすると分かりにくいのですが、要するに英語で言えばMarchが最初でFebruaryが最後ということです。Septemberは「7番目の月」、Octoberは「8番目の月」で、Sept、Octはそれぞれ7、8を表す言葉です。しかしJanuaryが「最初の月」に変更された現在はSeptemberが「9月」、Octoberが「10月」になってしまい、分かりにくくなりました。
Februaryは1年の最後の月ですので、一年の日数の調整はここで行います。普通の年が28日、閏年は29日と極めて変則的なのはそのためです。
日本ではかつて「如月(きさらぎ)」という名で親しまれていました。「きさらぎ」は大和言葉で「衣を更に着る月=衣更着」というのが通説です。漢字の「如月」は2月を現す中国語をそのまま使ったもので、「衣を更に着る」と「如」の間にはなんの関係もありません。
2月は落ち着いた月で年中行事や記念日も少ない月です。何かのお祝いをするには寒くて不都合ということかもしれません。
2月1日のテレビ放送記念日、2月3日が節分、そして4日は立春。11日は建国記念の日、14日バレンタインデー、そのあたりまでであとは特にこれといってないのです。
地方に目を移すと、2月中旬には秋田県横手市で有名なかまくら祭が行われます。また秋田県男鹿市ではなまはげ祭が、そして2月の最初の午の日が初午(はつうま)です。
冬のスポーツでは大きな大会がいくつも開かれます。大分別府マラソン、愛媛マラソン、青梅マラソン、東京マラソン、千葉国際クロスカントリー。アメリカではスーパーボウル(アメリカンフットボール)、プロバスケットボール・オールスターゲーム、デイトナ500(カーレース)が行われ、日本のプロ野球やJリーグ、そしてアメリカの大リーグがキャンプに入るのも2月です。
私は2月を「やり直しの月」と考えています。
「一年の計は元旦にあり」といって、年始は何かと新しい決心をしたり新しいことを始めたりしますが、なかなか息が続きません。一月の末には諦め気分になったりもします。しかしそんなときにも投げ出したりせず、ここでもう一度やり直しをすればいいのです。
「年始にはあんなに清々しい気持ちで新しい年をはじめたのに、一ヶ月足らずでグチャグチャになってしまうのは邪鬼が入り込んでいるに違いない。ここでもう一度「邪」を払ってやり直そう」
その意味で、2月3日の豆まきはとても大事な行事だと今も思っています。子どもが大きくなった家ではあまりやらないかもしれませんが、私の家では毎年、私が一人で大声を張り上げています。鬼は〜外!