心して運転しましょう

 そこは南北2キロ東西1キロに渡って見晴らしの良い河岸段丘の底で、夜などどんなに遠くても走ってくる車のライトを見落とすことのないような場所です。そんなド田舎の畑の真ん中の、赤の点滅信号をきちんと一旦停止して安全確認をする人っていますか?(……もちろんいますよね)。

 3年前、私はそれを無視してしまって警察に捕まったことがあります。
 夜の10時半、疲れていたこともあります(これを言うと過労運転になるのかな)。近くに大きな変電所があるために高圧鉄塔が集中的に立っていて、航空機用の赤いランプがそちこちで点滅している、それと混同したのかもしれません。
 しかしなんといってもいつもは普通の信号が、夜10時以降は赤と黄の点滅に変わるということに心が行っていなかったのです。

 2年以上も通い続けた慣れた道ですから、赤だったら止まる、黄だったら行くかどうか判断する、そういったことが自然にできたはずです。それが赤の点滅だったのでどこかで何かが狂ったのでしょう。

 免許を取って四半世紀以上、違反をしたのは高速道路12㎞オーバー(昔はそんなのも取った)1回だけ、それほどの優良ドライバーだったのに、こんなことで免許証を汚しました。
(以上、ここまでが前触れ)

 そういうことで今回の免許更新は「準優良運転者」扱いの1時間講習、青色免許で有効期間は5年です。昨日半日休みをいただいて行ってきましたが、あまり気分のいいものではありませんでした。何しろ1時間講習の部屋は、3点以下とはいえ交通違反や事故を起こしたプチ犯罪者の集まりですから、お互いに顔を合わせにくいのです。なんとなくそっぽを向いた感じで時を過ごしました。

 ただそうは言っても20年ぶりくらいのきちんとした講習でしたので(いつもは優良運転者だから30分のビデオ講習)、案外勉強になったのは良かったように思います。

 例えば、いつも事故や違反には気をつけているのですが、そのとき頭にあるのは教育委員会に報告しなくてはいけないとか、教育長のところに謝りに行くのはいやだなとかいったことで、反則点のことは頭になかったのですが、しかし改めて点数表をみると大変なことです。

 制限速度80kmの高速道を周囲の車に合わせて走っていたとしましょう。そのとき携帯が鳴ったので思わず開いて「今運転中ですので後ほど折り返します」と言っている最中(2点)に警察に停められて、訊くと35kmの速度超過(3点)。
 その苦い経験をそろそろ忘れ始めた2年後、40㎞制限の一般道を65㎞で走ってしまい(3点)、ふと後ろを見ると後部座席で家族がシートベルトをしていない(1点)。
 反則金は総額5万9000円、しかしそれ以上に痛いのは反則点総計9点で60日間の免許停止になってしまうことです。2万3000円の免停講習を受けても30日〜24日、期間が縮むだけです。

 交通機関の潤沢な都会ならまだしも、こんなド田舎で車なしに30日以上も、勤務を続けることは並大抵ではありません。

 先生方、心して運転しましょう。

*なお、今の例の後半「一般道2㎞オーバー、シートベルト違反」の代わりに「15㎞超過での交通事故、相手は全治30日以上」を置くと反則点の総計は15点。これは免許取り消し(欠格期間1年)にあたります。
 人に重傷を負わせたことはもちろん悲しく心苦しいのですが、1年も車なしで過ごし、しかも免許を取り直さなければならないのは地獄です。

 繰り返します。先生方、心して運転しましょう。