バスケ部の大会が終了しました。
目標の県大会出場にはあと一歩、ほんとうにほんの指先ほど届かず、敗退しました。しかし最後まで、その戦いぶりは立派でした。
市内大会のときはどこかちぐはぐで、あれよあれよという間に点を取られる場面がありましたが、今回は一度もそういうことはなく、最後まで気持ちを強く持ち続けたことが一番の収穫です。最後まで戦士でした。
ほんとうによくやりました。心からほめてあげたいと思います。
子どもたちの活躍とは別に、試合を見ながら考えたことがあります。それは、試合をするのは子どもたちであっても、戦っていたのは子どもだけではなかったということです。中学校の部活で試されるのは、子どもと顧問と学校と、そして保護者の総合力です。ほんとうに上位の上位を(たとえば全国大会を)目指すチームは、学校体制も部活中心に変更し、専門のコーチ陣を配し、保護者組織も完璧なものにしていきます。
もちろん私たちはそこまではしませんでしたが、それなりにすべての人が戦ってきました。だからこそ顧問も保護者も、応援する家族も、ひとつひとつのプレーに一喜一憂し、終われば全員が涙するのです。選手も努力しましたが、教師も保護者も努力したのです。
声高に教育再生を叫ぶ人は、部活の場を見に来ればいいのです。どんな思いで教師たちが子どもを育てているのか、実際に見に来て、彼らの前に手をついて謝ればいいのです。
「うかつなことを言って悪かった。キミたちはほんとうにすばらしい仕事をしている」
そんなふうに言ってもらいたいものです。
時間も余裕もなく、しっかりと部活に取り組んでこなかったため一緒に涙することもできず、何か一人取り残されたような思いで競技場を後にした私が、昨日考えたことはそういうことでした。