本日は夏至です。
二十四節気(春分・夏至・秋分・冬至・立春・立夏・立秋・立冬・小暑・大暑・処暑・小寒・大寒・雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪・ 啓蟄・清明・小満・ 穀雨・芒種 )のひとつで、1年の中で最も昼間の長い日です。
その日が6月にあるというのは案外気がつかないところです。真夏の太陽の印象から何となく8月初頭くらいが日が長いような気のしていること、梅雨の最中で曇っていることが多いこと、春分や秋分のお墓参り、冬至のカボチャやゆず湯といった行事・習慣のないこと、そのあたりに原因がありそうです。
今日の太陽は最も北寄りの東から上り、最も北寄りの西に沈みます。しかし陽の昇る時刻が最も早いわけでも、日の沈む時刻が最も遅いのでもなく、日本の場合、日の出が一番早いのは夏至の一週間ほど前、日没が一番遅いのは夏至の一週間後ということになっています。
夏至のこの日、白夜の範囲が最大となり北緯66・6°まで下がります。また南半球では極夜の範囲が最大となり南緯66・6°まで広がるのです。
白夜というのは想像しにくいものですが、簡単に言うと、北極点では地平線近くを太陽が1日かけて右回りに360°回る感じになっているはずです。北緯66.6度付近でも似たような風景ですが、太陽は北の地平線近くから右回りに上がり始め、12時に真南で最も高くなり、24時に真北で沈みそうになって・・・しかし沈まない、そんな感じだと思います。
そのあたりでは夏至が過ぎると、真北でいったん太陽が沈むようになり、秋分のころには、ほぼ真東から上がった太陽が真西付近に沈み、やがて日の出の位置も日の沈む位置も南に寄って行って、冬至近くになると太陽はちょこっと顔を出してすぐに消えてしまう、そして冬至の日はまったく出ない(極夜)。そんなふうになるのでしょう。
行ったことがないのでわかりませんが。
白夜の生活、極夜の生活というのも想像しにくいところです。しかし基本的には時計を見ながらの生活になるようです。一日中太陽が沈まなくても22時くらいになると厚いカーテンを閉めて「おやすみなさい」。朝は6時ごろにカーテンを開けて「あら、朝だわ」てなこと言っているのかもしれません。
そう言えば極夜のシーズンの保育園で、日焼け用ライトの下を元気よく裸で歩き回る(ただしハイハイで)赤ちゃんの写真を見たことがあります。こんなことも日本では考えられません。冬の北極圏では車のエンジンもかからないので一晩中ヒーターで暖めています。帰宅してから車から引き出したプラグをコンセントに差し込む姿は、何十年も前から電気自動車を使っているような感じです。ちょっと見てみたいですね。