雪を見ていた滝先生が突然、
「先生、この雪なんていうか知ってますか」
と、聞きます。見ると細く細かに降っているので、
「霙(みぞれ)じゃないですか?」
と答えたら、
「いや、雨まじりじゃなくて、しっかり粒が固まってますよ」
そのときたまたまパソコンに触っていた横沢先生が、
「ザラメ雪じゃないかしら」
確かにザラメ状で非常に細かい。
「ああそうだ、これがザラメ雪だ」と合点がいきました。
ところが「じゃあ、細雪(ささめゆき)って何ですか?」ということになり、しばらくコンピュータで検索をかけ、雪の名称談義に花が咲きました。
いろいろ調べていって大雑把に分かってきたことは。
- 雪の名前には科学的なものと文学的なものがあって、まずそこを分けないと話にならない(名残雪など)。
- 雪の質によって分ける場合が多い。
- 降っている雪と積もっている雪で名前が異なる場合がある。
- しかし結局、言語で表現しても微妙に分からないのであって、何年も雪と付き合いながら、先輩から「あれが『わた雪』」「これが『もち雪』」と、経験的に覚えていくしか法方がない、
ということでした。
さて、次の雪、どんな違いがあるか想像がつきますか?
霙(みぞれ)、霰(あられ)、雹(ひょう)、淡雪、薄雪
こな雪、べた雪、ぼたん雪、綿雪、たま雪、こな雪、はい雪
みず雪、新雪、こしまり雪、しまり雪、ざらめ雪、こしもざらめ雪
しもざらめ雪、氷板、表面霜、クラスト
大体これで全部です。
え? 今日の雪?
これはもちろんドカ雪です。